喧嘩
今日調べられなくてレオンが答えられなそうな事は調べておこう。
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2日間の休日が終わり今日は授業がある。俺は剣術の授業で気絶してしまったためまだ座学の授業に出た事がない。
「おはようジャスティ、レオン」
「おはよう。マシューとリアムは2日ぶりだな」
この2人はこの休日の間孤児院で過ごしていて昨日も夜飯の後に帰ってきたらしく俺たちは昨日も会っていなかった。
「お前らはこの休日何してたんだ?」
「俺は一昨日はレオンと街に行ったけど喧嘩に巻き込まれたな」
「その後俺の行きつけの食堂に行ってきた。やっぱりあそこのビーフシチューはうまかった」
女の子を助けようとして瞬殺されたなんて恥ずかしかったので喧嘩に巻き込まれたという事にしといた。
「あんたまだ食堂のお姉さんの事諦めてなかったの?しつこい男は嫌われるわよ」
「別にそんなんじゃねーよ。ただあそこのビーフシチューが食べたかっただけだ」
「あーはいはい。分かりました分かりました。そういう事にしときましょ」
「レオン……わかりやすすぎ」
クロエにもこう言われたらどうしようもない。
「昨日はどうしたの?」
マシューが話題を変えレオンに助け舟を出す。
「俺は調べたい事があったから一日中図書館に篭って本を読んでた。レオンは大事な用事とか言ってたな。何してたんだ?」
「なんでもない。ただの用事だ」
「良いわよ別に隠さなくても。どうせ遅刻のしすぎで補習と反省文でも書いてたんでしょ」
「そういうお前は休日何してたんだよ」
「特に私たちは何もしてないわよ。ただダラダラしてただけよ」
「ん……ずっと寮の……中にいた」
「お前休日くらい少しは女らしくしたらどうだ。ただでさえ言動とか性格が男っぽいんだから」
レオンそれはたとえ思っても言ってはダメだ。
「うるさいわね。そんなんだから女にモテないのよ」
ハンナは怒って行ってしまった。
「今のは……レオンが……悪い」
そう言い残しクロエはハンナを追いかけて行った。
「なんだよ。本当の事を言っただけじゃねえか」
レオンは良いやつだが女心がわからないようだ。
「レオンああいうのは思っても言っちゃダメだ」
「そうだぞレオン」
「さっきのはレオンが悪いかな。さすがに僕でも庇いきれないね」
ああなった女はめんどくさい。
「早く謝ってこいよレオン。一昨日行った街で、なんか甘いものでも買ってきてあげれば。女なら甘いものは好きだろ」
「わかったよ。できるだけ早く謝るよ」
レオンは渋々納得したようだ。いきなり人間関係で悩むのはごめんだ。早くレオンにはハンナと仲直りしてもらいたいものだ。




