気を取り直して
俺たちは当初の予定通り4番区画に向かった。
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「結構屋台が出てるんだな」
「今日は休日だしな。平日でも割と屋台は出てるぞ」
本当にたくさんの種類の屋台がある。肉の串焼きや魚の串焼き、ふかし芋や焼きとうもろこしなんかも売られていた。
「年越しの時はもっと屋台も出るし人もすごいぞ」
「えっ今でもすごい人がいるのにもっと増えるの」
「毎年迷子とけが人が何人も出るからな。それよりそろそろ昼飯だ。ジャスティ、なんか食べたいものとか気になるものかなんかないのか?」
「どれが美味しいとかまだよくわからないからレオンのお勧めでいいや」
「わかった。このそばに美味しい定食屋があるんだ。最近行ってなかったからな。よしそこにしよう」
レオンの行きつけの定食屋はこじんまりとしていたが中は隅々まで掃除が行き届いていて清潔感があふれていた。そのせいもあってか中には何人ものお客さんが入っていた。
「いらっしゃいませ。今日は混んでいてカウンター席でもいいですか?」
「はい。全然大丈夫です」
俺たちより3歳か4歳くらい年上だろうか。とても可愛らしい店員さんが席に案内してくれた。
「レオン。あの人に会いたくてここに来たのか?」
レオンはあの人の顔を見た時から鼻の穴をヒクヒクとさせていた。
「そんなことない。ただ料理が美味しいからだ」
バレバレなんだから別に嘘をつかなくてもいいのに。
「レオンこの店は何が美味しいんだ?」
「全部美味しいけどそうだな、ビーフシチューがうまいぞ」
俺たち2人はビーフシチューを注文した。あえて触れなかったがレオン全種類食べるほどこの店に通っていたことを暴露した。なぜ最近来てなかかったのだろうか。
「お待たせしましたビーフシチューです。器が熱いので気をつけてください。それでは何かあったらお呼び下さい」
レオンのお勧めだけあってすごく美味しい。肉もとても柔らかく、セットで付いてきたパンをつけて食べても美味しい。
お代は2人で銀貨2枚だった。1人前銀貨1枚は安いらしい。俺はまだこの世界の貨幣価値に疎いので早く慣れたほうがよさそうだ。
俺たちは帰り道1つ銅貨3枚の果実水を飲みながら騎士学校の宿舎に帰った。
宿舎に帰るとちょうど食堂で昼食を食べ終えたハンナとクロエがいた。
「おかえり……ジャスティ、レオン」
「思ったより早かったじゃない。お土産かなんかないの?」
「なんでたかが街に行っただけでお土産をわざわざ買ってこなきゃいけねーんだよ。クロエはともかくお前になんか絶対買ってこないからな」
「ただ聞いてみだだけよ。そんなに本気にしなくてもいいじゃない。これだから単細胞は。それよりジャスティの傷昨日より増えてるよね。なんかあったの?」
「喧嘩?に巻き込まれちゃってね。たいした怪我じゃないから大丈夫だよ」
「昨日からたくさん怪我してるね。少しは気をつけなよ〜〜」
そのあとはたわいもない話をしたり(半分以上なんのことかわからなかった)ボードゲームをしたり、ハンナとレオンの喧嘩をなだめたりしながら過ごした。
夜飯は今日は4人だった。
マシューとリアムは孤児院に泊まってくるようだ。
夜飯はまずくはなかったが、昼間に美味しいビーフシチューを食べたので少し味気なかった。夜飯を食べたあと昨日のように俺は早く寝た。
他の人に少しでも追いつくために。
次回投稿は私情により10日後になります。




