再び
第11話です
やはりレオンはいいやつだ。俺はそのレオンに報いるような行動を取っていこうと決意したのだった。
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夜飯も6人で食堂で食べた。模擬戦で俺が倒れたので他の4人にはすごく心配された。
「ジャスティもう起きてきて大丈夫なの?」
マシューが心配そうに聞いてきた。
「ああ。たんこぶが出来てるけど少しすれば腫れも引くってさ」
「でもジャスティもジャスティよ。グルンデなんかにやられるなんて」
「そうだな。今日はちょっと油断たな」
どうやらグルンデは口だけで大したことはないらしい。まぁ今の俺からしたら十分強いんだけれど。
「模擬戦だからと言って油断するなよな。本当の戦場だったら怪我だけじゃすまないぞ」
「ひとまず……ジャスティの怪我が……大したことなくて……よかった」
リアムとハンナからは厳しめの言葉をもらった。レオンの話だと訓練の成果を見るために模擬戦は3ヶ月に一回程度しか行われないらしいが次回の模擬戦までにある程度戦えるようにならないと危ないかもしれない。
あまり俺に話が集まるとあまり良くないと思ったのかレオンが話を変えてくれた。
「みんなは明日と明後日の休みはどうするんだ?」
「僕たちは明日は孤児院に行くよ。あそこは人手が足りないからね」
「今は種まきの時期だからな。畑仕事を手伝ってくる。もしかしたら明後日も行くかもしれない」
マシューとリアムは明日は孤児院に行く予定らしい。ハンナやクロエ、それにジャスティとレオンも時々孤児院を手伝いに行くようだ。
「私たちは先々週行ったばっかりだし私は明日はゆっくり寝てようかな」
「私も……特にやること……ないから……部屋にいる」
ハンナとクロエは特にすることはないらしい。
「ジャスティ達は明日どうするの?」
「俺たちは明日図書館に行こうと思ってる。」
「えぇ〜。あんた達が?どういう風の吹き回しなの」
「ちょっと調べたいことがあるんだよ。俺たちだって本くらい読むわ」
この2人は本当に仲がいいようだ。夜飯を食い終わった俺たちはそれぞれ自室に戻った。
「レオン。俺は少しでも長く特訓したいからもう寝ることにするよ。何かジャスティに伝えたいこととかある?」
レオンは少し考えてから
「こんなことお前に頼むのはあれなんだが「早く戻ってこい」そう伝えてくれ」
「わかった。お休み」
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おれは再びこの場所にやって来た。
「とりあえず順調みたいだな」
「まあね。まだ課題は山積だけどね」
「そうだ。レオンが早く戻ってこいっておまえに伝えてくれって」
「そうか。レオンが……」
ジャスティは思うことがあるようだがいつまでおれとジャスティが繋がっていられるのか。1回か2回くらいでつながりが切れたらあまり意味がない。
「俺とお前はいつまで繋がってられるんだ?」
「そこは今んところ大丈夫だ。俺はお前の心の隙間にいる。だから俺はお前の心の隙間が埋まらない限り消えない。その心の隙間を埋めるための記憶をおまえは今もってないからな。」
「そうか。だったら当分は平気だな。」
俺の記憶が戻ってしまったらどうなるのだろうか。そう俺は思ったが忘れることにした。今はやらなければいけないことが別にある。
「そろそろ始めるか。まずは剣に慣れないとな。とりあえず簡単な素振りからやってみようか。まあ初日だから1000回くらいにしとこうか。」
「せっ1000回?いっいきなり多すぎないか。」
「おいおい。強くなりたいんだろ?他の奴らはこの100バイト以上剣を振ってきてるんだぞ。そんなんじゃ絶対追いつけないぞ。」
そうだ。俺は強くなるしかないんだ。やりもしてないのに弱音なんか言ってる場合じゃない。この日から俺はひたすら剣を振り始めた。
ブックマーク20件ありがとうございます。これからも細く頑張っていきます。




