表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生 ヒキニートの俺が王女様と?  作者: dragon
第1章 始まりの異世界転生
10/27

協力

第10話です

 

 俺は再び医務室に向かった。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 レオンは日が傾きかけた頃に戻ってきた。ジャスティはレオンなら協力してくれると言っていたが俺は不安だった。ここでレオンが協力してくれなかった場合こちら側では俺は1人で行動しなければならなくなる。


「待たせたな。俺は正直お前の言っていることをすべて信じることはできない」


 俺もレオンと同じようなことが起こったら信じることはできないだろう。こんなにも冷静でいられるレオンはすごいと思う。


「すべてを信じることはできないがすべてが嘘だとも思わない。それは俺の目の前にはジャスティの身体がある。それだけで十分だ」


 レオンの目には強い意志が宿っていた。


「俺はお前に協力してやる」


 俺の心配が当たらなくてよかった。


「ありがとう。よかったレオンが協力してくれてなかったらどうしようかと思ってたよ。やっぱりジャスティの言うとおりだったよ」


「ジャスティが?俺がお前に協力するって言ってたのか?」


「レオンは頭のいいやつだから必ず協力してくれるってジャスティが」


「そうか。ジャスティ……」


 レオンは少し寂しげな目をしていた。俺は改めてレオンにお礼を言った。


「レオン本当にありがとう。これからいろいろ迷惑かけると思うけどよろしく」


「礼なんかいい。俺はお前のためじゃなくジャスティのためにやっているんだ。ジャスティの戻ってくる場所を守るために協力するんだ」


 レオンは俺に面と向かってお礼を言われたからか少し照れているようだった。


「まだ自己紹介もしてなかったな。俺はレオン・カルトス。ジャスティとは6年の付き合いだ」


「俺は鈴木正義。別の世界からジャスティの身体に

 転生したようなんだ」


「それよりこれからどうするかだ。まずとりあえず俺はお前のことをジャスティと呼ぶ。違和感があるとは思うが早めに慣れてくれ」


 この身体は鈴木正義の身体じゃない。俺はジャスティに慣れなければならない。


「わかったよ。それより俺がジャスティじゃないってことは他の4人には伝えない方がいいってジャスティは言っていたけどレオンはどう思う」


「俺もジャスティの意見に賛成だ。他の4人に話しても信じてくれるかわからないし、このことが他の奴らに知られたら面倒なことになるかもしれない」


 俺の秘密を知っている人が増えるということは秘密が漏れる可能性も高くなるということだ。ここは2人の秘密にしといた方がいいだろう。


「そうだな。この話は2人だけの秘密にしておこう」


 俺はまず何が必要かレオンが協力をするか決めている間に少し考えていた。まず俺に足りないのはこの世界の知識や情報だ。それが手に入りやすい場所といえば


「レオンこの学校には図書室見たいのところはあるのか?」


「ああ。この寮の向かい側の建物が図書館だ。明日と明後日は休日だ。そこでいろいろ調べてくるといい」


 幸いなことに明日と明後日は休日らしい。早くこの世界に慣れなくてはいけない。


「あと街に出てみるのもいいかもな。でも1人で行くと迷子になるから街に行きたいときは俺に声をかけてくれ。一緒に行ってやるから」


「わかったよ。ありがとう」


 やはりレオンはいいやつだ。俺はそのレオンに報いるような行動を取っていこうと決意したのだった。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ