地図
魔王戦争後暫定国境線
魔王戦争より三百年後の国境線
エリュシオン攻勢図
プルーセン共和国
元プルーセン王国。三百年前の魔王戦争において周辺国と協力し、禁断の魔法である勇者召喚を行った人間主体の王国。
しかし四十年前に民主革命が起た事により王権は停止され、共和政が敷かれている。国民議会が主権を有している。なお、王家は存在している(象徴制)。
人間族国家ではあるが少数ながらエルフや獣人等も共生している。
首都はケーニヒスハーフェン。
魔王領には北のノルテ自治区、南のメリディアス自治区と言う植民地を有している。
この他、外洋の島々に植民地を有している。
エリュシオン帝国
ノール・エリュシオン
エルフ単一国家。ドワーフに劣らない冶金技術を誇る大国。魔王戦争後、帝政が敷かれる。
他種族に対して排他的。プルーセン共和国がドゥリンを併合した事に危機を募らせている。
人口は少ないが、長命種のため兵の質は高い。伝統のエリュシオン軍と呼ばれる。
魔王領にはノール・エリュシオンという植民地を持っており、同地を外遊中であったドゥリン王が単一種族主義者の青年に暗殺されたエルン事件によりプルーセンとの戦争が始まる。
ウニオー獣人国家群
竜人族、ワーウルフ族、ケンタウロス族、鳥人族、猫族の諸部族連合体。なお、種族の中にさらに部族で別れている。
内部抗争が絶えない。上記種族順にカースト制度がある。
魔王戦争から戦後にかけても群雄割拠をしており、プルーセンやエリュシオンに比べ軍事力は未熟。前近代的と言える。
そのため各部族の足並みが揃わないせいで第三次プルーセン=ウニオー戦争において敗戦。魔王領における利権を全て失い、その敗戦の責を巡って社会主義者(赤色主義者)との内戦が続いているが、戦況は社会主義者優位。
その民族の多様性から『五つの種族、四つの国境、三つの文字、二つの宗教、一つの国家』と呼ばれる。
北プルーセン・ドゥリン特別自治国
元ドゥリン王国。元々アルアース河(プルーセンとの国境河)付近に暮らすドワーフの諸部族連合王国。魔王戦争により武器の需要が高まり、部族合議制の国家となり、合議にて選ばれた選王が元首となっていた。
魔王戦争後、プルーセン系入植者の増加やプルーセンへの経済的依存により同国への帰属が叫ばれるようになる。プルーセン革命後、三度の分割条約と国民投票によりドゥリン王国は解体されてプルーセン共和国に併合される。北プルーセン総督府が置かれており、プルーセン共和国から派遣された総督府長が国政を担っている。
冶金術に優れたドワーフの国のため工業が発達しており、現代でも兵器産業が盛んである。
プルーセン軍で使用される火器の一〇パーセントを製造する北プルーセン国営兵器産業廠が首都のドワルゴンにある。
エルン事件。
ノール・エリュシオンを外遊中のドゥリン王が他種族排他を叫ぶエルフ族青年によって暗殺された事件。
ドゥリン特別自治国は犯人の身柄引き渡しと捜査協力、他種族排斥行動の取り締まり、単一主義者の国政参加を禁じる等々の最後通牒をノール・エリュシオンに突きつけた。
しかしエリュシオン帝国はこれを全て無視し、犯人を第三国に亡命させてしまう。
それを受け、ドゥリン特別自治国はノール・エリュシオンに宣戦布告。ノール・エリュシオンの宗主国であるエリュシオン帝国はノール・エリュシオン保護のために出兵を宣言。プルーセンもこれに対し宣戦布告。世界大戦の契機となるプルーセン=エリュシオン戦争が勃発する。