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尾張帰宅部部長旭智之  作者: 全州明
第二章 「尾張高校黒魔術同好会」
16/30

その八

 智之のその一言で、教室は元の平穏を取り戻した。

「さぁ、大人しく黒魔術同好会に戻るんだ。竜ヶ崎雅人」

「有り得ない。この私が、負けるなど……」

「まだ分からないのか。ならば教えてやろう。貴様は黒魔術同好会だったころのものと帰宅部になってから独自に習得したものを兼用している。結果双方が互いの効果を打ち消し合い、どちらの真価も発揮できなかった。だから負けたんだ、貴様は」

 しゃがみ込んで項垂れる竜ヶ崎雅人に、智之が振り返らずに言う。

「なんだと! ……黒魔術同好会に、戻れと言う事か」

「いいから早く帰ってくれよマジで。お前が居ると世界観崩壊するだろ。あと智之もいい加減その口調止めろ。キャラ崩壊してるから」

「何の話だ」

「黙ってなさい」

 竜ヶ崎雅人を一喝する田中利香。そして押し黙り肩を落とす智之。



 数日後、竜ヶ崎雅人は透と田中利香の強すぎる後押しもあって、科学・黒魔術同好会に再入部したという。

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