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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

まだ遅くない

「好きです」

彼女は別れの時こう言って去っていった

私は言葉の返事ができないまま、彼女は電車に乗ってしまった









彼女と仲良くなったのは中学の時だったはずだ

部活が一緒で話すようになり、共通の趣味があったわけでもなかったのだが、とても仲良くなった


高校も一緒になり、もちろん安定して仲が良かった

とても毎日が充実していたから、私は幸せだった









高校も卒業し、彼女は地元から離れることになり、

旅立つこととなった

なんだかあっという間で


寂しくて


妙に心が痛んだ

彼女が去る前日に

「明日駅に見送りに来て」

この一言のメールが届いた

私は行くことにした






彼女はテレビに出るほどの有名人となっていた

歌手として、テレビで大活躍し、彼女を見ない日はなかった

本当に夢を叶えた彼女は、私の知っている彼女だった

明るく振る舞う姿は彼女のものだった



とあるバラエティー番組で、彼女は恋愛に関することを質問されていた

たまたま暇だったので見ることにした


『高校時代の好きな人って誰ですか?』

その質問に少しドキッとした

彼女はなんて答えるのだろうか

彼女は少し考え、こう答えた

「昔から好きな人は変わってませんよ、中学高校……そして今でも好きですよ」

そこで私はテレビを切った


すぐに身支度をして、戸締まり確認後、私は空港までタクシーを呼んで向かった


今からでも遅くはないと信じて、私は電話をかけた

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