表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極道エルフ~任侠魔法奮闘記~  作者: Qラン
幸福の蒼成会編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/10

CLUB OCEAN

天才エルフのリフェル・シュトラウスが披露した次元転移魔法が暴走して行きついた先は血と薬と暴力が広がる世界だった

レナがDDAに引き取られて3か月いつも通りの日常が続いていた。いつも通りの日常といっても借金取り小さな抗争などま物騒なものだけど。しかしあれからDDAからは連絡は来ない。一応僕も異世界の住人だから警戒されてるはずなんだけどなぁ

「暇っすね こうも平和だと」

「平和なのはいいことだよ。それより君は能力の練習しなよ」

龍二は能力者なんだよ どんな能力かわからないけど

「そんなこと言ったって発動の仕方なんかわかんないっすよ あの時だってほぼ意識がない状態で動いてたんですから」

まぁそれもそうだ。なんでも初めの一歩が難しい。僕も鍵穴の練習しないとな少なくとも21世紀が終わる前には帰還したいし そんなこんなでダラダラ過ごしていると部下が一人入ってきた。

「組長!今月のみかじめ料の金額表ですがこれ見てください」

こいつは確かケイだ。昔は借金取りを一緒に行ったが今となっては組のお金関係を管理する立場になっている。ちなみに一緒にいたジョーは今は塀の中だ。いくら警察に伝手があっても逮捕されるときは逮捕されるから気を付けよう

「あれ、今月ここの店だけみかじめ料がないな。どうしてだ」

お店の名前は”CLUB OCEAN”というホストクラブだ。かなり人気の店で歌舞伎町内でトップクラスの売り上げを叩き出してるらしい。だがここ最近売り上げが顕著に落ちていてみかじめ料にも影響がでているくらいだ。

「それがわからないんですよ。電話で催促にでても店長がしきりに謝ってばかりで 一応現地に向かおうと思って組長に許可いただきにきました」

「僕らも行こう こういうヤクザらしいことしないと鈍っちゃうよ」

最近はドワーフや政府の秘密組織だのファンタジーな出来事が多かったからなぁ まぁ僕もファンタジーだけど


”CLUB OCEAN” に到着した。金曜の夜で一番活気がある日なのになぜかこの店だけ人が入ってない。店でも閉まっているのかと思ったが自動ドアは開いたので入ることにした

「ようこそ!人魚の休息所”CLUB OCEAN”へ」

出迎えたのは僕目線でもイケメンだとわかる男だ。髪もメッシュがかかりかなり手入れもされている。

「いや、僕らは客じゃないんで店長呼んでもらえる?」

一応仕事なのでヤクザ的な脅しはかけず事務的に対応した」

「お客様は3名ですね。今日の担当は僕しかいないので多少サービスに時間がかかりますのでご了承ください」

あれ?話聞こえなかったのかな ていうか担当一人ってどういうことだ?

「店長呼んでもらえますか!」

僕は少し声強めで行った

「テンチョウ入りました!ありがとうございまーーす!」

この人、店長をお酒だと思ってないか? 店の奥からドタバタ聞こえて店長らしき人がこっちに来た。店長はストレスのせいかやつれている。

店長と別室に入りみかじめ料が極端に少ないことについて聞き取りを開始した

「とりあえず売り上げが減っているところから聞こうか」

やつれ具合がかわいそうなのでなるべく刺激を与えないよう質問した

「幸福の蒼成会(そうせいかい)って知っています?ここら辺で最近活発な宗教団体なんですけど・・・」

的外れなことを話してきたので指摘しようと思ったが一旦話を合わせることにした

「話はくらい・・・幸蒼会って呼ばれてるやつだろ。それがこの件と何の関係があるんだ」

「ある夜、私は非番だったんですが幸蒼会のメンバーが来店してきてから従業員とお客様が全く来なくなりました」

確かに金曜日の書き入れ時なのに客もホストも目立つくらいにはいなかった。ただの宗教団体が従業員ごと人を搔っ攫っていくとは到底思えない

「監視カメラ見ますか?その時の」

店長は事務所からタブレットを取り出し、僕ら3人に見えるようにしてくれた。店長は問題のシーンまで早送りし直前で止めた

「ここからです」

映像だけで音声はないが店内はかなり賑わっており従業員もせわしなく働いている。さっき出迎えてくれた兄ちゃんも席でサービスしていた。すると二人の目立つ服装の2人が入ってきた。背丈だけ見れば男性と女性だろう。目立つといっても青っぽいスーツ的な服装なので人によっては別のホストかなと思う程度だろう

「あの二人ですかね?」

龍二が聞くと店長は静かにうなづいた

従業員が出迎えに行くと二人組は席に着いた。角度的に顔がはっきりしないのがもどかしい。数分飲み物や食事を口に入れていると男性の方が突然立ち上がり両手を広げた。周りの従業員や客も一斉に彼を見て時が止まったかのような時間が数秒流れた。

「あいつ何してんだ」

ケイがぼやく 店長はここからですとでもいうかのように画面に指さした

例の彼が何かしら喋り終わると女性の方も立ち上がり店の出口に向かった。なんと驚くことにその後に並んで客と従業員が一斉に店の外に出て行ってしまった

「なんだこれ・・・」

まさか洗脳系の魔法か?ここにもいるのかよ能力者が・・・ だが映像には続きがあった。一人の男性が狼狽えながら出ていく従業員を引き留めようとしていた

「この人ってまさか」

「はい、先ほど出迎えてくれ彼です。彼だけこの被害をくらいませんでした」

魔法耐性のある人間も見つけてしまった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ