break # 用語解説その2
その1に引き続きepisode2で登場したプログラミング用語の解説をします。episode1のその1で登場したものもおさらいとして解説します。
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◯ while
for などに並ぶループ処理の一つです。for は終了回数が決まっている場合に使われますが、while は終了条件が動的に変わる場合に使われます。作中では崖の向こうまで届く長さが必要で、その長さが不明瞭だったという背景を加味してwhileを採用しました。
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count = 0
while count < 10:
print("Hello World")
count += 1
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例えばこのように書くと count が10になるまで「Hello World」の表示を繰り返す処理となるわけです。
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◯ HTML
プログラムに詳しくない人でも名前くらいは知っているでしょう。ホームページを作る言語です。作中ではホームページの表示する役割を利用して描画しています。
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◯ 自然言語応答システム(しぜんげんごおうとうシステム)
人間の言葉を理解し、適切な返答を生成するプログラムのことです。多くのシステムは複数の言語に対応でき、異なる言語間でも会話が可能です。例えばチャットボットや音声アシスタントがこれにあたります。(by ChatGPT)
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◯ プロンプト
AIへの指示の内容のことです。指示の内容次第でAIの応答の品質は劇的に変わります。
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◯ プロンプトエンジニア
現在には確立されていない技術レイヤーです。ユーザーから見える部分をフロントエンド、見えない部分をバックエンドと言い、それぞれの職業をフロントエンジニア、バックエンジニアといいます。2025年現在はAIの一般化が始まったばかりで、AIを利用したコーディングもバイブコーディングなんて言われたりしていますが、作中の2041年であればAIにコーディングしてもらうスタンスが業種として確立されているだろうという未来予想から、プロンプトエンジニアという用語を使いました。
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◯ HTML6(エイチティエムエル6)
2025年はHTML5が最新ですが、2041年には6くらいあるだろうと。ちなみに4は1997年、5は2014年です。4から5まで17年かかりました。
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◯ FORM
WEBページ上にお問い合わせとか投稿とかで文章を入力するところがあるでしょう? それです。
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◯ POST
WEBページを開いた時はただページを表示するだけ(GET)なのか、何か送信する(POST)の処理に分かれます。作中では、取得した言葉をテキストに変換したデータをバックエンド側に渡しているのでPOSTとしました。
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◯ リアクティブ
Vueなどのフロントエンドフレームワークで使われる概念で、データの変化に応じて画面表示が自動的に更新される仕組みのことです。通常の処理では値を更新した際の書き換えは別途の処理で行いますが、リアクティブ処理を使うと、値が変わった時点で関連する表示処理も即座に更新されます。作中では声の取得やら翻訳などをほぼ一瞬の同時処理で行いたいのでリアクティブ処理を採用しました。
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◯ Vue
作中には出ていない用語ですが、リアクティブで触れたので。
JavaScriptで書かれたフロントエンドフレームワークの一つです。リアクティブな画面更新やコンポーネント単位での開発が可能で、効率よくWEBページを作ることができます。よくわかんないと言う人は、HTMLやCSS、JavaScriptをばらばらのコードで作成するよりは、簡略化した記法が使えると思ってくれればいいです。同じサイト作るにしてもVueの方が早く作れる、というわけです。
ただし開発者の書くコードが少なくなる分、内部的な処理は増えるため、簡素なサイトで利用するとオーバーヘッドが増えますのであくまでも中規模以上のサイト向けです。
オーバーヘッドとは平たく言うと無駄な処理のことで、例えば箱を1つ運ぶだけでも、通常は従業員1名でいいところ、工場全体総出になるみたいなイメージです。
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◯ フレームワーク
作中には出ていない用語ですが上の説明ででた用語なので。
プログラムを作るときの「枠組み」や「ひな型」のことです。基本的な処理や機能があらかじめ用意されているため、開発者はそれを活用して効率的にアプリケーションを作ることができます。
例えば上で出たVueは、Webページを作るときに必要な要素(HTML・CSS・JavaScript)を効率よく組み合わせて扱えるツールです。
説明を読んでもわからない! もっと良く知りたい!
などあればお気軽に、応援コメントなどで質問してください。
それではepisode3もお楽しみに!