とある男の日記
2034年5月18日(木)
食料を探しに入ったショッピングモールで新品の日記帳を見つけた。
せっかくなのでこれから日記をつけてみようと思う。
今日は珍しくだめになっていないグミを見つけた。
久しぶりの甘いものだから山程抱えて拠点に戻った。
拠点に持って帰ってから食べてみたが、めちゃくちゃまずかった。
緑色だったのでマスカット味かメロン味かと思ったが、どちらとも違うようだった。
cucumberと書いてあったがあれは本当に何味だったのだろう?もっと英語をしっかりと勉強しておけばよかった。
今度辞書を見つけたら調べてみようと思う。
2034年5月24日(水)
今日は野犬の群れに襲われた。
それ自体はよくあることなのだが、驚いたのが群れの中にトイプードルがいたことだ。
まあ飼われていた犬が人類が滅びた後に野犬になっただけだろうがなんというか...夢が壊れたというか...好きだったアイドルが彼氏の話をし始めたときのような、なんとも言えない気持ちになった。
まあ襲いかかってきたから容赦なく叩きのめしたが。
昔一緒に旅をしていたゴリマッチョの黒人は野犬に嚙まれても「ダイジョーブ、怖クナイヨ~」とナ〇シカのような事を言いながら噛んできた犬を締め落としていた。
俺にはマネできそうにない。
2034年6月2日(金)
今日は久しぶりに図書館を見つけた。人類が滅びた時にだいたいの本は焚書されたのだが、この図書館は珍しく本が残っていた。いくつか本を持っていくことにしよう。
[人類が残すべき最後の遺言とは?]という本を見つけた。
この本によると結論はエネルギー保存の法則らしい。
実際はそんな遺言を残す余裕もなくあっというまに滅びたわけだが。
俺が最後の人類かもしれないしなにか考えておこう。
そういえばcucumberの意味を調べてみようと思っていたことを思い出して調べてみた。
きゅうりだった。もう一度言おう。きゅうりだ。
いやおかしいだろ!どうしてきゅうりをグミにしようと思った??バカだろ!?
そんなんだから滅びるんだよ人類!!
例のグミがまだまだ余っていたので食べてみた。
たしかに言われてみればきゅうりだ。しかも結構再現度が高い。
だがまずい。絶望的な相性の悪さだ。
この過ちを次世代人類が再び繰り返すことがないようにこの日記に書き記しておく。
”グミをきゅうり味にするのはやめておけ”これが俺たち旧人類がこの日記をいつか見るかもしれない次世代人類へ残す遺言だ。
2034年6月3日(土)
今日は一日拠点でゆっくりしながら昨日持ってきた本を読んだ。
cucumber事件の過ちを繰り返さないように英単語や英会話の参考書ももってきた。
高校生ぐらいのころにこの事件を体験していれば英語で赤点を取りまくることもなかったかもしれない。