双子物語 後編
この話を読む前に、あなた前編は見ましたか?まだなら早く見た方がいいですよ。
最近、妹の様子がおかしい。いつもぼーっとしているし、よく私に相談事を持ってくるのに、最近は何も相談してくれない。私は妹を観察してみたが、特に成果はなかった。妹は一体どうなってしまったのだろうか。
私はある日おばあちゃんの家に行ってきた。妹はもう1人のおばあちゃんの家に行っているから私はおばあちゃんと2人きりだ。私がおばあちゃんの部屋でくつろいでいると、1冊の本があった。表紙にはこう書いてあった。「〇〇さんへ」そこには、私の名前が書いてあった。私は訳がわからないままページをめくった。本にはこう書いてあった。
〇〇さんへ
あなたは気づいてないかもしれませんが、あなたはいつもぼーっとしていますよ。妹のようにね。おそらくなんらかの呪いで妹さんとリンクしているのかもしれません。しかしこの本があれば、あなたが1番解いてほしいであろう呪いを一つ解けることでしょう。「これに耐えられたらね。」
その瞬間、私の体に激痛が走った。声にもならない激痛は徐々に力を燃していったかと思うと、恐ろしい映像が頭の中に流れてきた。おかしくなりそうだ。でも‥‥ここで諦めるわけにはいかない。本にはこう書いてあった。
「これに耐えられたらね。」だから耐えるしかないんだ‥‥、妹のために。
私は夢から覚めたようにゆっくり目を開けた。いや、本当に夢だったのかもしれない。
妹が暗い意識から目覚めたのは同じくらいだろうか。