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12日目 子猫団コラボ発表

たいぶ情景描写がなく、青春群像劇場みたいになってますが、わかり難かったらすいませんm(_ _)m

作者の力量不足ですm(_ _)m



 週明けから4日、木曜日となったが、私たちの活動は芳しくなく、愛犬家同盟メンバーは分かりやすく嫌がらせや軽い暴力を受けるようになっていた。

 はっきり言えば、私たちは人気者の霧島君たちを妬んで有りもしないでっち上げで貶めようとしていると、須藤さん中心に霧島君ファンに流布されたのだ、増えると予想していた愛犬家同盟メンバーはその事で一気にがた落ち、初期メンバー5人以外はいない状態で、これ以上、嫌がらせや暴力がエスカレートする前に解散すべきかもしれない、でも。


 「高波、俺は最後までお前の味方だし、霧島がろくでもないこと考えてんのは、今の学校の雰囲気考えたら間違いないんだ、だから、俺は霧島をどうにかするまでは逃げない」

 雪代君は昨日、私にそう宣言して

 「でもな、高波。お前は逃げたっていいんだ、始めに愛猫団に反発したのは俺だから、俺が責任持って頑張るから、無理すんなよ」

 そう言った雪代君を相澤さんはヒューヒューとか煽ってて、渡部君にお前、それは古いぞってドン引かれてる。

 「ううん、私だって頑張るし、ほら、ものは考えようだよ、私たちが受けてる現状を発信して、この活動の可笑しさを伝えていこう」

 私がそう言うと加奈ちゃんが頷いてくれる。雪代君は頭をかいて、なんか恥ずかしそうだ。

 「まあ、最初に愛猫団に反対した俺は抜けないぞ、最初に一緒にデコピンされた茜っちもな」

 渡部君はそう言いながら相澤さんの肩を組んで、さわんなし何て言われながらギャーギャーと仲良さそうだ。私たち5人は負けないって決めた。結果何も出来なかったとしても悔いだけは残さないと決めて。


 だから、解散はしないし、不登校なんかにもなってやらない。


 そんな私たちを尻目に恐れていた事が一つ一つ形になる。


 みんな子猫団登録ありがとう!!

 登録者1万人達成で記念スタンプ全員配布だよ!!

 そして、重大発表!!

 なんと若手イケメン俳優の富館(ふだち)漣人(れんと)君とコラボが決まったよ

 れんちゃんそっくりな子猫スタンプ配信予定!!



 それは霧島銀行がスポンサーとして出資しているドラマで売り出し中の子役で私たちと同じ中学生の俳優富館漣人のコラボ参加のお知らせで。

 まさか、ここまで話が飛ぶとは思わなかった私たちは言葉が出なくなった。

 学内では霧島君たちが、もうれんちゃんに会ったのなど質問攻めされていて、私たちの存在は完全になくなってしまった。

 どうしてだろう、対策を打つたびに外される、最初の敗北宣言だって、今思えば、必要無くなった愛猫団を早めに幕ひくことになっただけで、ダメージなんて無かったんだろう。霧島君は私たちのバタバタを見て楽しんでるだけなんだ。


 「もう、ダメだよ、やっぱりダメだ、‥ごめんね、雪代君、ごめん、私もうムリだ」

 


 私は仲間を裏切った。


 雪代君はそんな私を怒ることなく、休んでなって言ってくれて、しばらく家に籠るという私に加奈ちゃんは号泣してダメだよ、学校には行こうって抱きついて来た。

 渡部君が私の方に指を向けて

 「お前は最初っから猫派だかんなっ、裏切りものだ」

 そう言った瞬間、相澤さんに頭を思い切り叩かれる。

 「なんてこと言うん」

 雪代君も顔を赤くして拳を握ってる、ヤバい、違うよ、多分渡部君の言いたいのは違うって思ってたら、一足先に渡部君が切り出した。

 「いてーよ、ちげーし。もう、高波、お前はさ、何か結局1人で背負って、1人で責任感じて、1人悪者になろうとしてる裏切り者だ」

 その言葉に皆が静かになる、私を抱き止めてた加奈ちゃんがゆっくり離れて、相澤さんはちゃっかり雪代君をこっちに押している。

 「俺はバカだから上手く言えねーけど、疼っちも言ってたろ。俺は頼り無いかもしんねーし、茜っちはアホだし、加奈ちゃんは親友だろうから、巻き込みたくないんかもだけどさ。疼っちは高波のために頑張るって決めたんだよ、高波が好きだから、守るつもりなんだよ、高波はさ、頭いいんだから、疼っちの思いを無駄にしないでくれよ」

 そう言って泣き出す渡部君に、私たちは困惑した。

 爆弾発言パート2にいい加減にしろと止めに入った雪代君も、アホと言われて殴りかかった相澤さんも動きを止める。

 「‥俺はバカだからさ、‥疼っちが高波が好きとか正志さんが言うまでわかんなかったけど、‥でも、疼っちはいつも高波を一番に頑張ってて、‥そりゃさ、上手くいってないし、虐めみたいなことされて、ついに完全に無視されてたら、やんなるけどさ。諦めても、休んでもいいから、疼っちのことまで無視して1人で悪者になるなよ」

 

 あー、もうなんでこいつはこう言うときだけ出来る奴なんかな~、キャラ違い過ぎて詐欺だよ。お陰で加奈ちゃんが泣いちゃってるし、相澤さんは渡部君をよしよししてるし、フラグクラッシャーじゃなくカオス生成機だったんだね、もう。


 「高波、俺は渡部より頼り無いかもしれないけど、一緒にさ、歩かせてくんないか。多少は俺も背負ってくって信じてくれって」

 雪代君が真面目な顔でそう言って、加奈ちゃんと相澤さんが期待の目で見てる、あー、これ絶対違う奴なのに(笑)

 「雪代君、それって告白」

 私がそう言うと雪代君は途端に慌て出して違うよ、そうじゃなくてとか言ってて、渡部君に違わないだろ、男らしくないとか言われてる(笑)

 「うん、任せるよ、一緒に歩いてこう」

 そう言って雪代君の手を繋いだ私を他の三人がからかいながら祝福して、雪代君は固まってた、もう、頼りないぞ。


 結局、私たちは霧島君に敗北して、でも明日には正志さんが日丘教授と面会する。

 子猫アプリは想定される登録者増加を踏まえて、大幅なアップデートをするため、しばらくの閉鎖が決まった、おそらく、プロの手で作り替えられて、課金要素も増えるだろう、そこでこの毒が抜かれてしまえばいいと思うが、どうなるのか。

 でも、正志さんの最後の一手は間に合うと信じよう。

 西ヶ丘中学校で起きた虐めがスケールを大きくして何処かで起こって欲しくはないから。

お読み頂きありがとうございますm(_ _)m

次回、ついにバズる子猫団アプリ、こうご期待( ≧∀≦)ノ

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― 新着の感想 ―
 今回の話を読んで小比類巻かほるの『NEVER SAY GOOD-BYE』が頭に浮かんできました。……って微妙に内容が違うかも…? まあ、なんにしても古いか。(苦笑)
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