最強プログラミング言語との出会い
初投稿なので温かい目で見守ってください。
私の欲望にまみれた作品です。
R指定気をつけながら、、、
ちなみにプログラミングは全然知りません。。。
玉置 賢蔵 22歳。
底辺大をなんとか卒業し、新卒でIT企業に入社した。
巷ではブラック企業と噂らしいが、この会社からしか内定をもらえなかったのだから仕方ない。
幼い頃から勉強ができず、のらりくらりと生きていたら社会人になって1ヶ月が過ぎようとしていた。
そんな俺は今、会社の会議室で朝早くから始まる研修を受けている。
手元には広辞苑くらい分厚いプログラミングの教材があり、目の前にはパソコン、「睡眠は人間の敵」と書いてあるホワイトボードの前には30代後半くらいの社員がいる。
俺たちを見張り、絶え間なく怒号を浴びせてくる渡部である。
今年入社したのは俺を含めて5人。早朝から深夜まで怒号が響く研修に耐えかねて、3人退職してしまった。
俺も心身ともに疲弊し、教材の内容が全くと言っていいほど理解できない。多分、疲弊していなかったとしても理解できていないが。
そんなことを考えていると渡部から怒号が飛んでくる。
「玉置―!手を止めんじゃねえ!そんな薄っぺらい教材に何日掛けてんだ馬鹿野郎!」
このご時世では問題になるであろう叱責に対し謝罪し、パソコンに目線を戻す。
研修の課題は1ヶ月以内に掲示板を作成することであるが、29日経った今でも1文字もコードを書いていない。
そう、締切は明日である。ふと時計をみるとすでに夜の11時を回っていた。
12時をまわり、研修から開放された俺は住んでいるアパートの最寄り駅にある牛丼屋に来ている。
6時に食べた朝飯から何も口にしていないため、18時間ぶりの飯を買いに来ている。
「ギュウドンオオモリデス。」
カタコトの日本語をしゃべる外国人の店員から牛丼を受け取り、帰路についた。
築30年の2階建て、和室6畳で家賃5万円の自宅に着き、靴を脱ぎ捨て、テレビを付けてから勢いよく牛丼を掻き込む。
するとスマホが鳴る。
友達もいない、家族とも連絡を取らず、メールもすべて配信停止にしているため、数年振りの通知に驚きつつも渡部からのメールなのではないかと思い、落胆しながらスマホを開く。
件名 最強プログラミング言語!現実世界を思い通りにできるアプリ制作!
渡部からではないと安堵しつつもメールに怪しさを覚え、そっとスマホを閉じ再び牛丼を掻き込みはじめる。
すると再びスマホが鳴る。
件名 死んでも明日の締切に間に合わせろ。
暗い気持ちで内容を確認すると、間に合わなかったらクビ、給料返せといった渡部からのパワハラメールであった。
俺は明日の締切と渡部の怒号を思い出し、深い溜め息をつく。
再び牛丼を掻き込み、ご飯一粒も残さずに平らげる。
丼をテーブルに置き、ぼーっと深夜番組を見ていると売出し中のグラビアアイドルが目に入った。
世間的には人気がなく、名前も知られていないであろう。
しかし、彼女いない歴=年齢でもちろん童貞の俺にとっては眼福に他ならなかった。
心身ともに疲弊しているからだろうか、
あんなスタイルの良い人と付き合いたい、童貞卒業したい。といった欲が沸々と湧いてきた。
蛇口をひねりコップに水を汲み一気に飲み、冷静になろうとする。
俺には無理だろうと考え直しつつも、先程の現実世界を思い通りできるアプリというワードを思い出す。
何が最強プログラミング言語だ、何が現実世界を思い通りできるアプリ制作だ。
1ヶ月間早朝から深夜まで勉強して掲示板も作れない俺にはまず扱えないし、相当怪しいとは分かっているが、束の間の現実逃避でメールを開いてみる。
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