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001 転生してしまった
「は……嘘だな、きっと嘘だ。俺は信じない。こんなの夢だ」
俺、今城亜月は煌びやかな巨大ライブ会場前で、力なく呟いた。
今日は最高で、最悪の日だ。
人生で初めて推しのアイドルグループのドームツアーのライブチケットを当てて、信じられない気持ちのままライブ会場で生でアイドルを見て。
生きてて良かったと思った瞬間、アイドルグループの電撃解散の発表を聞いて。
感動からの絶望に、感情も理解も追いつかない。
俺はキャンディポップというアイドルグループの、
推しのアイドルグループが電撃解散をしてしまったことを、信じたくはないが、心のどこかでは理解してしまっている。
手には推しのアイドルのグッズがパンパンに入った紙袋
