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第一章 第五話 スキル戻り?死に戻り?

おはよう御座います!


今日も数話を更新予定です!




 気付くとここは飛行機の中だ。




「ぅゎぁぁああ!! って、ええっ!? は!?」




 思わず声を上げてしまう。

 周りから「なんだアイツ……」と声が聞こえ、視線が集まってしまう。


 反射的にピャッと顔を伏せる。


(は? これどういうことだ? 俺は今、異世界で死にそうになってたよな…………思い出すだけで絶叫しそうだ)


 初めての異世界より混乱しているヒバリである。痛みは全くなく、服も汚れておらず、傷も何もないようだ。至って健康である。


「あ、雲雀さん、お疲れ様です!」


 後輩村瀬から声がかかる。


「え? あ、うん、お疲れさま……」


 隣には彼女もいる。デジャブ感のあるやり取りを行っているうちに、何か悪い夢でも見たのかとも考えた。


 だがあれは現実だ。


 あんなリアリティのある夢があってたまるか! と思った。

 念のため確認をする。


「な、なぁ?」


「はい、どうしました?」

「?」

 

 後輩とその彼女が反応する。


「君たち、異世界に行ってないよね?」


「ん? 異世界? 海外には行ったことありますけど、異世界はないですねー。」


「私もないですけど、最近流行ってますよねー!」




 冗談を言われたのかと適当に返事をした後輩たちも、誠が真剣な顔で悩んでいると心配そうな顔でこちらを見てくる。


 気付けば飛行機は動き出し、離陸を開始していた。


(……こわっ! こわい! またあの苦しいのを味合わうのか!?)




 飛行機は加速していく。




 苦しくなるほどに。




 隣を見ると前回と同じように顔を歪めている。




(また意識が……もう保たない……)








 視界は前回と同じく白く染まったのち、ブラックアウトする。

 木々が生茂りかすかな森の音がする中、意識は朦朧としていたが、これだけは確信を持って言える。




「また戻ってきた……」と。




 徐々に意識がはっきりとしてくる。


(前と同じだな……もうすぐゴブリンがやってくるのか? でもその前にやることがあるな。)




 最初に転移してきたときより落ち着いているヒバリは、元の世界に戻る前聞こえたアナウンスのような声を思い出す。




「ステータスオープン」




称号:なし

職業:なし

レベル:2

ランク:ー

HP:18/18

MP:5/5

STR:7

INT:2

VIT:5

AGI:11


EXP:0/50


スキル

<体術:3>、<剣術:1>、<追跡:1>、<魔法耐性:1>


エクストラスキル

=起死回生=




(レベルが上がってる。ステータスも上がってる。次のレベルまではあと50……でも、なんか緩くないか?ゴブリン50匹と考えれば確かにきついけど、インカネートだと次のレベル3になるまで25000とか必要だったぞ……)


 簡単にパラメータを確認したあと目線は下がりスキルの項目に移る。


(って! え!? スキルがめっちゃ増えてる!)


 驚きと興奮を抑えきれない。


(んー、でもなんでだ? もしかしてこれって前に経験した内容がスキルとして増えているのか?)


 その原因に思い当たる節はエクストラスキルである。


 エクストラスキルの発動という声と共に元の世界に戻ることになり、また異世界にくるとスキルが追加されていた。


(このエクストラスキル、起死回生ってどんな意味だったか……死に戻りするスキルなのか? ってレベル2になったんだ。ゴブリンが来る前に職業を決めないと!)




ステータスの職業の文字に確信を持って触れる。




選択可能職業一覧

・戦士

・魔法使い

・神官

・拳闘士

・探検家

・盗人

・商人




(おお! 結構あるぞ!! やっぱりこの一次職の構成を見るとインカネートと同じだな。)


 ヒバリはインカネートオンラインでは魔法使いから始めている。

 慣れも重要だが今自分のステータスで魔法使いを始めるほど馬鹿ではない。


(ここは戦士だな。ゴブリンに手こずっている今は少しでも体力が欲しい。簡単にMP切れを起こす魔法使いはありえない。商人とか今はネタでしかない。)


 職業一覧の中、戦士を選ぶ。すると職業一覧欄が光り、戦士の文字が入る。

 よし、と思った瞬間、あの不気味な声が聞こえてくる。


(3匹が相手か。倒せるか? いや、武器もない。念のため逃げよう。)


 決して臆しているわけではない。命がかかっているのだ。

 相手は刃物を持っており、こちらは丸腰だ。

 この後、確実に3匹を倒してくれる狩人と合流するはずである。


 前回よりもステータスが上がったためか動きに余裕がある。

 走りながら、先ほど職業を戦士にしたあと確認していなかったステータスを再度確認する。


「ステータスオープン」


称号:なし

職業:戦士

レベル:2

ランク:ー

HP:28/28

MP:7/7

STR:17

INT:3

VIT:15

AGI:16


EXP:0/50


職業スキル

-バッシュ-消費MP3


スキル

<体術:3>、<剣術:1>、<追跡:1>、<魔法耐性:1>


エクストラスキル

=起死回生=




(パラメーターが上がったな。職業スキルのバッシュは戦士の基本スキルだったな。)


 バッシュは目標に対して強打を行い、敵の動きを止めるのによく使われる基本技だ。

 体に直接装備しているものであれば、剣でも盾でも使える。

 もちろん体当たりでも使用可能だ。


(あとで試してみよう。)


 付かず離れず、ゴブリンとの距離を維持したまま前回と同じ方向に走る。




 しばらくすると声がかかる。




「伏せろ!」




 ふっ! と息を吐き、またもスライディングで矢を回避する。

 あっという間に2匹が倒され、残る1匹はハモンドに迫る。

 もう勝てると余裕が出てきたことで、ゴブリンに対しての怒りが思い出される。

 ゴブリンの動きがわかっているため、事前に予測し体当たりで渾身のスキルを放つ。




「バッシュ!」




バチンッ




 弾けるような音が鳴り、ゴブリンは弾き飛ばされる。

 間髪入れずハモンドの矢がゴブリンに刺さり息の根を止める。


「お前、なにもんだ?! ここで何してる!」


 ハモンドに声をかけられ、前回と流れは違うが事情を説明する。

 前回より疑われたが、概ね納得してくれたようだった。




 村に着き、村長宅で3人で話をする。

 今夜か早朝にゴブリンの襲撃があることを伝える。

 案の定、すぐに信じてはもらえないがこの直後に「ゴブリンが出たと声がかかる」と告げ、それが実際に起こると二人は顔を見合わせ「信じる」と言ってくれた。

 真剣に訴えればわかってくれるもんだ。




 少し早い夕食を食べ終え、寝床へ入る。


(このあとゴブリンが攻めてくるんだよな。)


 今夜は寝ずに、攻めてきたらすぐに立ち向かえるよう心の準備をしておく。


(でも村全体があんなにひどい状態だったのになんで俺は起きれなかったんだ? 物音だとか叫び声だとか、起きてもよかったと思うんだけど……)


 確かに色々あって疲れてはいたヒバリだが、実際そこまでではなかった。

 むしろ体力的にはまだ余裕もあった。


(ん? 待てよ…? 俺は前回炎に包まれて死を覚悟したよな……あれが魔法だったとすると………ゴブリンメイジの睡眠魔法か……!!)




 そのことに思い至ると途端に眠くなる。




(やられた…ッ! やはり睡眠魔法だったか……予想通りメイジもいたんだ……な……)






 目が覚めれば悪夢がまた繰り返されることになる。




ご覧頂きありがとうございます!


コメント、ブクマ、お気に入りなど是非お待ちしております!

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