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第一章 第四話 エクストラスキル




 返り血を存分に浴びたヒバリは血塗れのまま空を眺めている。

 まだ怒りが収まらないが空を見ていると落ち付きを取り戻し起き上がる。


 すると徐々に左腕の痛みを思い出す。


(ッ! うわぁー! 痛ってぇー!!傷深いよこれ……こんなに血が……でも周りを見ると……そんなことも言ってる余裕はないよな……)


 歯を食いしばり左腕に刺さった矢を抜く。二の腕ほどの出血はになかったが初めての経験に顔をしかめる。


 ゴブリンを倒したが状況は何も変わらない。


 村は壊滅し人の気配はない。


(そういえば昨日、ゴブリンがいたって話してたけど……もしかして村を襲撃するための偵察だったのか? とりあえずゴブリンの残党に気を付けて生きてる人がいないか探すか)


 今は村長のことも倒したゴブリンも放って、生きている人を探すことにする。




 村の中を見回っているとゴブリンの残党が人を食い散らかしているのをたまに目撃する。

 今のところ1匹でいるゴブリンが多く、発見次第、慎重に不意打ちをしているため新たな傷を負うことなく倒せている。


(そろそろステータスを確認するか。HPもどうなってるか気になるし。)


「ステータスオープン」


称号:なし

職業:なし

レベル:1

ランク:ー


HP:11/15

MP:4/4

STR:5

INT:1

VIT:3

AGI:8


EXP:8/10


スキル

<体術:1>


エクストラスキル

=起死回生=




(HPが思ったより減ってるな。出血多量で0になるとかそういうことかな。経験値はあのあと5匹倒したから……ゴブリン1匹で1か。あと2匹で倒してレベルが上がれば楽になるのかな。体術は単純にゴブリンとの殺し合いがスキル経験値となったと見るべきだろう。死と隣り合わせの経験値だ。数値化すれば高いはずだ)


 ステータスを確認し分析を行う。




 引き続き村の中を歩き、生存者とゴブリンがいないか探す。


(男と老人しかいない。思ったより倒れている人が少ないな。残りの人たちは巣に連れて行かれたのか?)


 歩き回っていると森の中に続く薄い血の跡が見える。引きずったような跡だ。


(そういえばハモンドさんの死体はなかったな。連れて行かれたのか、この血の跡を追って行ったのかも知れない)


 ショートソードを手にもう一度覚悟を決め、血の跡を追う。

 出来ることなら救える命は救いたい。




 途中から血の跡はなくなったが、植物は踏み荒らされ、大群が動いたような跡が残っている。これを目印にさらに追う。

 体感で6時間。実際には4、5時間だったかも知れない。

 走ったり歩いたりを繰り返しているとゴブリンの叫び声と人の声が聞こえる。


「オラァァァア!」


ザンッ


「ギャ…ッ」


「グギャグギャギャ!!」

「グギギャッ!」


 大量のゴブリンをハモンドさんがひとりで相手をしている。全身怪我もしていて出血がひどい。


「ハモンドさん!加勢します!」


「!? お前、昨日の……わかった! とりあえずこのゴブリンたちをどうにかしたい! この先に俺の妻や子供も連れて行かれたんだ!」


「ッ!? わかりました! 急いで倒しましょう!」


 ハモンドさんはスキルも使わずガンガン倒していくが、同時に敵の攻撃も受けている。相打ち覚悟な印象を受ける。

 スキルはMPを消費する。すでにMP切れを起こしているのだろう。


 ヒバリは脇にそれたゴブリンと対峙する。2匹目を倒したと思ったとき、全身が急に炎に包まれる。




 遠目にゴブリンの手から魔法陣が見え、魔法だろう。炎が山なりに飛んでくるのが見える。




 熱い。




 ハモンドさんが何か叫んでいる。




 何も聞こえない。






 喉は渇ききり、全身を襲う激痛。




 声を出そうとするも口の感覚もない。






 もう何も考えられないが[死]だけは確信する。




 すると機内アナウンスのような業務的な声が脳内に響いてくる。








『エクストラスキル =起死回生= 発動します』






 そして視界が白く染まる。




続きはまた明日投稿します!


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