閑話 ノエリア視点
視点切り替えが嫌いな方は飛ばしてくださいっ!
なんとなく書きたくなっただけなので(笑)
特に重要な話は入ってないです!
最初はなんかおっきい人きたなーと思った。
冒険者登録をしたいと言われ、服を見て思った。
あ、田舎から出てきた人なんだなと。
真面目で優秀な受付で通ってる私は、愛想よく業務に当たる。
彼は非常に挙動不審だ。
話し方も独特…というか恥ずかしがり屋さん?
前髪で顔が見えず、キョロキョロと辺りを見ている彼を見ると身分証を作りにきただけだと思った。
カードを渡し、受付に戻ると買取をお願いされる。すっかり忘れていた。
最初にそれも言われていたことを思い出し、少しテンパってしまった。
彼にそれを凝視される。
少し恥ずかしかった。
買取カウンターに誘導し、提出されたものを見ているとまず最初に大剣に目が行く。
立派な大剣だなーどうしたんだろ?と思ってみていると名前が彫ってあった。
それを見るとアルヴィンと書いてある。
こ、これ!! 3年前のアルヴィンさんの!?
驚いてすぐに報告に向かってしまった。
アルヴィンさんは私が新人の頃から何かと構ってくれていて、よくその大剣を自慢していたから今でも覚えている。
彼は副ギルド長と話をしていた。
副ギルド長からはこのギルドの宿舎に寝泊りさせると言われ、明日の朝、呼びに行って欲しいとお願いされた。
特に何も考えず了承した。
翌朝、部屋のドアをノックすると起きてる気配がなかった。
仕方なしにドアを開け、起こすことにする。
やっぱり寝ていた。
起こそうと思って近くと前髪が上がっていた。
興味本位でどんな顔をしてるんだろーと覗いてみる。
衝撃を受けた。
め、めっちゃタイプの顔っ!!!!
そこそこ歳はいっているのだろうけど、顔が可愛い!!
そういえば身長も高かった! なお良い!
朝から一気にテンションが上がった。
ハッ、起こさないと!
そして彼を起こし会議室に向かうように告げる。
ふぅー……びっくりしたぁ……。
受付で仕事をしていると彼を見つける。
気になって目で追ってしまう。
同僚から「もしかして気になってるの〜?」と声をかけられビクッとしてしまう。
隠すようなことでもないかな、と思い「実は……」と正直に話した。
すると食事にでも誘ってきなさい! と言われ休憩に入ることになった。
声をかけると彼は最初は戸惑っていたけど、OKしてくれた。
嬉しかった。
あ、そういえば! と思ってグレンさんのお店に案内した。
最初はやっぱり驚いてたけど、美味しいと言ってご飯を食べてる彼が可愛かった。
誘う前には、もしかしたら話も弾まないかも知れないと思っていたが、それは杞憂だった。
話をしているとすごく盛り上がった。
私の話を真剣に聞いてくれた。
いろいろ質問もしてくれた。
私のことは聞いてくれなかったけど。
そろそろ戻る時間だ。
もっと話したいなと思って仕事が終わったら買い物に行きませんか、と誘ってみた。
照れながら、すごく助かりますと逆にお願いされた。
感触は悪くない。よしよし!!
早く仕事終わらないかなーと思っていると、そんな日に限って仕事終わりに混雑が始まる。
んーっ! もう! 早く行きたいのにぃー!
その心の声を感じ取ったのか、同僚が
あれ? 彼……ノエちゃんのこと待ってるよね?
あとはやるから行って来ていいよ!
と言ってくれた。
今度ケーキを奢るね! と伝えて足早に彼の元に行く。
お待たせしましたと声をかけると、また照れながら返事をくれた。
可愛いなぁー。
防具屋に着いて、彼に似合いそうな鎧を見つける。
私が選んだものを着て欲しくなった。
命に関わるものだけど、彼の要望にちょうど合っていそうだったので勧めてみた。
買うと即答してくれた。
食事にいくと美味しい美味しいと言ってパクパク食べている。
思わずジーッと見てしまった。
彼は恥ずかしそうにしていた。
お酒を少し飲んだけど、少しだったからお互いそんなに酔うこともなくその場で解散する。
あぁ〜楽しかったっ!!
見た目はもちろん文句なし。気も遣ってくれるし優しい。実際、話してみると会話も盛り上がったし!楽しい。
結局ご飯も奢ってくれてなんか男らしいところもあったなー。
また誘ってみよーっと。
そんな風に思いながら眠りにつくのであった。
ストーリーの続きは今日中にアップします!




