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第二章 第三話 買取品




 冒険者証を作成してもらったヒバリは一度カードを確認する。


(名前と年齢と発行ギルドが書いてあるだけだ。カード自体の色が真っ白なのはランクだろうな。あとで確認するが間違いない)




 インカネートオンラインでも冒険者ランクはあった。


 そして冒険者のランクにより、自身のプロフィール画面の枠の色が変わる。


(まぁ、それもあとで確認しよう。まずは買取だ! さすがにかなりお腹減ったぞ)


 受付に歩き出す。今度は迷わず真ん中の女の子のところに行く。

 さっき対応してもらったばかりだからだ。


「あの〜……」


「はい、いかがなさいましたか?」


「買取をお願いしたいのですが……」


「…あっ! ご、ごめんなさい! 最初に言ってましたよね! 私ったら……申し訳ありません……」


 と言ってペコペコしたあと、シュンとなる女の子。


「い、いや、大丈夫ですよっ……そ、そんなに謝らなくても……最初は少し聞いただけでしたし……こちらでお願い出来るんですか?」


(めっちゃ可愛いな……やめろよ、真面目からそのドジっ子みたいなギャップ……)


「あ、はい! 問題ありません。買取カウンターに提出して頂きましたら、査定をして買取金額をお渡しになります。こちらに来て頂けますか?」


 とギルドの端にある大きな台のある場所に案内してくれる。




「こちらに買い取って欲しいものを置いて下さい。

今後も何かありましたら受付へお声かけ頂ければ案内致しますので、お願いします」


 真面目モードに戻ってる女の子を横目に、ゴブリン殲滅の戦利品を取り出す。


 取り出したのは以下の通りだ。

・ゴブリンナイフ

・ゴブリンブレイド

・火魔石(E)x2

・火魔石(F)x10

・火魔石(G)

・割れた火魔石(D)


 一人で持てる量だったため、あまり数は多くない。


(これで小銭程度だったら泣ける。ご飯どうしよう……)


 そんな心配していると女の子は驚愕の顔を浮かべる。


「しょ、少々お待ちください!」


 そのまま裏に走って行った。




(なんだ? もしかして素人がジェネラルの大剣持ってきた、すげー! 裏に来て話を……ていうあるあるか? いや、騙されない! きっと、どこでこれを手に入れたんだ! 言ってみろ! 盗んだんだろ!? これだな……)


 常に最悪のケースを考え行動するのは悪いことではない。

 

 だが今回のこれはただの卑屈である。


「すみません、お待たせしました。副ギルド長が話しを聞きたいそうなので、ついて来て頂けますか?」


「は、はい、わかりました」


(さて、どっちだ……?)






「この大剣、一体どこで手に入れた?」




 後者であった。




 2階に上がり、一番奥から一つ手前の大部屋に入ると中には一人の青年が立っていた。


 若い男の職員でメガネをかけている。すらっとしていて身長も180cm弱はありそうだ。

 インテリ系男子って感じの副ギルド長である。


「ぁぁあ、あの、それは、……えっと」


 高圧的に出られるとビクビクしてしまう。


「む、村の奥にいたゴブリンがですね、ジェネラルがいてそれがドロップしたので重かったんですけど持ってきたんです!」




 ちょっと何言ってるかわからない。


「何を言っているんだ、君は」


 ギロリと睨まれる。


 ビクッとする。


「ああ、責めているわけではないんだ。この大剣は元Cランク冒険者が使っていた大剣なんだ。ここを見てみろ」


 責めているわけではないと言いながらギロリとこちらを睨んでくる。

 メガネイケメンはSっ気あるのがデフォですか。


 言われた通りに剣の端を見てみると名前が掘ってある。英語で「Alvin」と書いてある。


「ホントだ。これはアルヴィンさんという方のものだったのですね」


 だが、アイテムの所持品一覧にはゴブリンブレイドとあった。


(一度、所有者が変わるとアイテム名も変わるのか? それにしても俺なら貴重な武器に名前なんか掘らない。もったいないからな)




 強くなる度に買い替えを考えるRPGでは、所有者登録など自己満でしかない。

 アイテムの合成時など、生産者の名前が入ることはあっても所有者の名前を新たに入れるのはマイナーなことである。


「ん? 読めるのか。学があるな。そういうことだ。その冒険者は3年も前に行方不明になっている。当時はCランク冒険者が行方不明になり話題になった」


 メガネイケメンに褒められた。


「それで詳細を聞きたいのだ」


 ギロリと睨まれる。


(いちいち睨まなければいい人そうなのに……)


「わ、わかりました。説明します」




 かいつまんで詳細を話すことにする。

 トトノ村の周辺にゴブリンが複数いたこと

 森の奥に大群がいたこと

 大剣はジェネラルが持っていたこと

 ゴブリンたちの残骸は放置したこと

 もう片方の大剣もそのまま放置してあること

 自身がある程度の戦闘力があること

 今非常にお腹が空いていること

 今夜寝る場所がないこと

 さらにはトイレにも行きたいこと


 時間をかけて話したせいで外はもう暗くなっている。


「なるほど、いや、魔物の活発化の話は他でも上がっているんだ。ゴブリンも例に漏れず、というわけか……ご苦労。にわかには信じがたいが……そんなにビクビク話されるとこちらも申し訳ない気持ちになるぞ」


 そしてギロリと睨まれる。


「今日はこれで終わりだ。今夜は私が夕食を奢ろう。遅くまで捕まえてしまった詫びだ。寝泊りも当分はギルドに泊まるといい。ああ、明日ギルド長を呼んでまた話を聞くから出かけないでおいてくれ」




あれ、やっぱり優しい人なのか? と思ったが最後に監視目的かと確信するヒバリであった。




今日はおそらくこれで更新終わります!


ブクマ、コメントなど、是非お待ちしております!


モチベーション上がれば更新頻度増えるかも!

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