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プロローグ 〜異世界への転移〜

アクセスありがとうございます!


前々から書きたかったファンタジーものです。

長期連載予定です!


更新は日々行なって行く予定ですので、是非チェックして頂ければと思います!!


 朝、いつもより早くセットしたアラームが部屋に鳴り響く。

 

 カーテンの隙間からは朝日が差し込んでいる。うっすら開けた目でそれを見ると、今日の天気は晴れか、と確認しゆっくりベッドから起き上がる。


 主人公である雲雀剣人ヒバリケントは人付き合いが苦手な33歳独身の男である。身長は高いが体型は痩せ型。少食というわけでもないが、よくある遺伝で太らない、というやつだ。


 長めの前髪は人の目を気にしないように、あえて伸ばしている。


 洗面所に向かうと少し伸びてきたヒゲを剃り歯を磨く、毎朝のルーティンだ。


 いつもより早く起きたのには理由がある。今日はこれから社員旅行で海外に行く予定だ。


 仕事の休憩時間、同僚たちが家族や両親などを連れて行くと楽しそうに話してしていた中、職場に友人のいない剣人は一人、海外でどう暇潰しをしようかと悩んでいた。


(一週間も海外に行くくらいなら丸々休みにしてもらって、一週間家でゴロゴロしていたかったな)


 インドア派のヒバリの休日はもっぱらハマっているオンラインゲームであった。




 〔インカネート・オンライン〕




 発売から実に5年が経ち、今や国内では知らない人がいないほどのPC専用の大人気ゲームだ。


 内容は基本に忠実かつ、ありがちなMMORPGだがスケールが壮大でやり込み要素が多く、極めることは不可能なゲームだと話題になった。


 ヒバリはそんなゲームの古参である。そして例に漏れず極めているわけでもない。


 ただ、発売日から毎日やり込んでいるため、一週間もそれが出来なくなることをずっと心の中で嘆いていた。






(さて、荷物も確認したし空港へ向かうか)




 月々2万2000円駐車場付きの2階建てボロアパートから車で空港へ向かう。




 ボロすぎるおかげで大家さんからは「ネット回線の引き込みは自由にしていい」と許可をもらい自室に戸建て用の回線を直接繋げている。回線速度へのこだわりだ。


 ここ5年間はインカネートオンラインのための人生である。





 なお、車はこだわりがないので至って普通の車だ。


 高速に乗り3時間。滅多に空港に行くことのない剣人は少し迷いながらも無事到着する。


 空港の駐車料金は自腹なので車持ちとしては少し痛手だ。


 帰りのための駐車料金を万が一のためグローブボックスへ忍ばせて着替えしか入っていない軽いスーツケースを引きずり集合場所へ向かう。




(思ったより時間ギリギリだったな。)


 集合場所にはすでに他の社員たちが集まっている。独身グループは先輩後輩で遊びまわるようで、すでに盛り上がっており楽しそうだ。


「それでは時間ですので搭乗券を配りまーす! もらったら荷物を預けて時間までに搭乗口で待ってて下さい!」


 今回の旅行の添乗員さんが大声で呼びかける。特に遅れてきた人もおらず順調にことは進む。


 搭乗口へ向かい、椅子に座りスマホを取り出す。暇潰しにインカネートオンラインの情報を検索する。




 システムが自分に合っていたのか。


 何か特別なことをした覚えもないが、あれよあれよと快調に物語を進めていき気付けば、インカネートオンラインに登場する全てのボスを倒した唯一のプレイヤーになっていたのだ。


 今はやり込み要素でもある釣り、調理、合成やレアアイテムの収集などに力を入れ奮闘中である。




 スマホに夢中で気付かなかったがいつの間にか飛行機への搭乗が始まっていた。遅れないよう列に並び、ゲートを通過し指定席に向かう。


 当然エコノミーである。


 ラッキーなことに窓際の席を手に入れ、外を見てれば暇潰しになるかなと思っていた。




 外を見ていると隣の座席には同じ部署の後輩が座る。


「あ、雲雀さん! お疲れ様です!」


 社内でも人気のある後輩で歳は7つ下、村瀬 ムラセイサミだ。


 多少ミスをしても怒られることのない世渡り上手なやつという印象である。


「え、お、お疲れ様……」


「僕ら海外初めてなんですよ!彼女も初めてだっていうんで連れてきちゃいました!」


「そ、そうなんだね」


 聞いてもいないのに話しかけてくる。


 あまり話をしたこともないが、話かけられればさすがにちゃんと会話をする。


 後輩村瀬の隣には同じくらいの歳と思われる女性が座る。



「ども! こんにちわ! 廣瀬 磨衣ヒロセマイといいますー! よろしくお願いします!」


「あ、どうもです。ヒバリと申します……」


 彼女は元気がよくサバサバした印象である。美男美女カップルだ。




 その後、着いたらどこへ行くとか何を買いたいとか、取り留めもない話をしていると離陸の時間になったようだ。




 ポーンッ


『当機はこれより離陸致します。シートベルトをしっかりお締め下さい。』


「そろそろ出るみたいですね」


「そうだね」


(俺は着いたらホテルに引きこもりかな。日本語しか話せないし)




 そんなことを考えているとゴゴォーッとエンジンが音を立て加速していく。




 久しぶりの飛行機で自身にかかる加速時のGでウッとなる。




 隣の後輩たちをチラッと横目で見る。




 Gがツラいのか顔を歪めている。




(ん?顔を歪める?そんなにキツかったっけ…か?)




 加速が続き、自身も苦しくなってくる。




 周りを気にする余裕はなくなった。




(り、離陸しない!? いつまで加速してるんだ!? もう息が……できな……い……)




 体が身動き出来ないほどの重量がかかり、肺を動かすことも出来ないすさまじい加速だ。




 だんだんと朦朧となっていく。






(意識が……なんだこれ、死ぬのか……?)




 次第に視界が白く染まっていく。






 走馬灯なんて意外と見れないんだな、と思いながら死を覚悟する。






 意識もなくなる寸前、途端に目の前が暗くなり何も見えなくなる。

お読み頂きありがとうございます!


日々更新していきますので、是非ブクマなどをよろしくお願いします!

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