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未定  作者: 海の男
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3/21

初めまして。

完全な自己満で書きます。

読んでくれたら嬉しいな。

「こういう時、なんて言っていいか分からないけど、一年間楽しかった。ありがとう。」


 最後に、彼女はそう言った。


 友達としての半年と、恋人としての半年、両方への感謝の言葉だった。


「俺も本当に楽しかった。ありがとう。」


 声が掠れる、泣きそうだけれど、堪える。最後は明るくいたい。


「じゃあ、切るね」


 やっぱり君は強いな、声の調子はいつもと変わらない、最後までクールだ。


「うん、じゃあね」


 終わってしまう、嫌だ。


「バイバイ」


ピロン


 電話が切れる音が部屋に響く。


 電気を消し、ベットに潜り込む。


 何も考えられなかった、何も考えたくなかった。そのはずなのに、彼女の笑顔を思い出す。


 涙が、止まらない。


 それと同時に、彼女の声、姿、匂い、文字が頭に浮かぶ。


 涙は、止まらない。


 涙は三種類に分けられる。基本的な涙、反射的な涙、感情の涙、この涙は三つ目に分類されるのだろう。感情の涙を流すのには、感情を浪費しなければならないのだと思う。俺のこの感情を生み出しているのは、彼女との記憶だ。涙を流し続ければ、この記憶を早く忘れることが出来るのではないだろうか。


 そんな淡い期待を抱いて、泣き続けた俺は、泣き疲れてそのまま寝てしまった。




その夜 夢を見た


幸せな 夢を


夢のような 日々の夢を

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