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七色の明日へ  作者: ohan
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第十三話:僕らの命-たたかい-の詩:前篇

間空きすぎましたね。それと、予定より少し長引きそうです。ありゃりゃ……。

「戦いが始まってしまったようですね」

研究所の展望室から外を眺めている少女は、憂いを帯びた声で言った。

何故人は争うのか、そんなことは彼女には分からないし、分かることは許されない。だって、それを求めて人は争うのだから。以前、よく面倒を見てくれた彼に聞いたことがある。

「フィエン、何故地球はこんな姿をしているのですか?昔の写真はあんなにも綺麗なのに」

「セレナ。それは私にも分からない。ただなるべくしてなったと私は思う。でも、同じことは繰り返させないよ、だって私達は後悔してそこから学ぶことが出来るのだから」

何でも知っていると思っていた彼でも知らなかったこと。それが私に分かるはずもないけれど、これだけは確信を持って言える。

戦いは哀しい。

だから――――

「誰も死なないでください」

少女は天に向かって祈りを捧げた。


**********


長い逃避行の果て、カレンはようやく出口に辿り着いた。急いで、メギドの有無を確認する。

「無事か……」

まだ、メギドは捕られていないようだとカレンは安堵する。だが、ここからが本当の勝負であることも彼女は分かっている。自分の貫く正義の為、彼女が守りたいものの為、彼女は、まだ死ぬわけにはいかなかった。

急いでメギドに乗り込み、宇宙空間へと飛び出す。このままマーゼ・アレインの基地へ向かい、現在の状況や、フィエンの事なども色々確認しなくてはいけない。ただ、部長二人は間違いなく自分を追ってくるだろうし、他の防衛部の人員がメギドに乗って追ってくることも考慮に入れなければいけない。

「お、あんたか?平和を脅かすテロリストっていうんは」

突如、カレンのメギドのスピーカーから女と思われる声が聞こえた。

「誰だ?」

そう問いかけつつカレンは辺りを見渡し、恐らくその声の主だと思われるメギドを見つけた。ただ、それは一機だけだったので、いささか違和感を覚える。編隊を組んで、数機が現れるものと思っていたからだ。カレンはその可能性を思案する。

(私のことを甘く見ているのか、それとも部長たち二人が来るまでの時間稼ぎか、それとも防衛部に何らかの問題が発生している……?)

いや、この際どちらでも構わないと思った。これはチャンスだからである。

「私は開発部のハルカ=コウザキ!そっちも名乗ったらどうや?」

スピーカーからは快活な少女の声が聞こえる。年はまだ若い、とカレンは判断する。そして別に名乗る義務はないが、ここにやってきた勇気に敬服しこちらも名乗ることにした。

「カレン。私の前に立ちはだかる以上覚悟はしてもらう!」

そう言った直後、カレンはメギドの左手に装備したマシンガン状の射出機から荷電粒子を圧縮した粒子ビームをを連射した。

しかしハルカの乗ったメギドは宇宙空間を舞うようにそれを避ける。そしてハルカも同様に左手に装備したハンドガン型の射出機から粒子ビームを撃ち出す。

「くっ……なかなかやるな」

ハルカが避けたのと同様に、カレンもハルカの攻撃をかわしていく。ハルカは防衛部に配属され訓練を受ける前――幼いころ父に手ほどきを受けた時――より、射撃はあまり好きではなかった。その事を父に話すと、始めは笑って頭を叩かれたが、すぐに向き直って真面目な顔でこう言われた事を思い出した。

『誰だって苦手なことはあるさ。だがそれで済まされないのが父さん達、戦うものなんだよ。誰かを護れなかった時、その時後悔しても遅いのさ』

あの時は反発して分かろうとしなかった自分がたまらなく憎い、とハルカは自分を責めた。

「全くやな、父さん。うちももっと訓練しとくべきやったわ…くっ!」

カレンの撃った弾がハルカのメギドの肩部をかすめた。お互い宇宙空間を駆けての銃撃戦となっており、どちらの弾もクリーンヒットとはいかなかったが、カレンの攻撃は少しずつハルカを捉えていっていた。

このままでは、いずれやられてしまうとハルカは思った。銃撃戦だと向こうに分があるのは火を見るより明らかだ。もっとも、このままやられてやるつもりはない。自分が得意な戦いへ持ち込めばいいのだ。

「調子に乗るんはここまでやで!」

ハルカのメギドの脚部と背部のブースターから、宇宙空間へ煙が吹き、それは機体にスピードを与える。そのスピードを落とすことなく、機体は右手に握った剣を振りかぶりカレンの乗るメギドへ突っ込んでいく。

!!!

宇宙空間では音を伝えないが、大きな衝撃が空間を揺るがした。カレンの乗るメギドも同じく右手に携えた剣で斬撃を受け止めたのだ。ギリギリと膠着状態が続く、ハルカはその隙を見逃さない。

「はあっ!!」

ハルカはメギドの右脚でカレンの機体のマシンガンを蹴り落とした。

「なんだとっ!?」

カレンはその変則的な攻撃に驚きの声を上げたが、すぐに距離をとり体制を立て直した。

しかし休む暇など与えるかとでも言うように、ハルカも銃を捨て、両手で剣を握りカレンへと振りかぶる。

「くっ!ぐあっ!」

かろうじて剣を盾にしてメギドへの直接の攻撃は防いだが、弱くはない振動がカレンのいるコックピットを襲っていた。

(疾い!そして重い!)

それからもハルカは、先程までのキレのない狙撃とは打って変わって積極的で多彩な攻めを見せた。カレンはひるむことなく応戦していたが、少しずつハルカが押し始めた―――……と第三者がいたなら思い始める頃であろう時、……カレンの姿が消えた。いや、正確にはハルカの視界から消えた。

(背後―――!)

「んあっ!」

ハルカはとっさに反応し後ろを向こうとしたが、間に合わず背中を蹴り飛ばされてしまった。コックピットへ大きな振動が伝わる。

「私が格闘戦を苦手だと言った覚えはないが……?」

ハルカのコックピットのスピーカーから無機質な女の声が届く。

「ふっ……上等!」

体制を立て直しながらハルカもそう宣言し、真っ向から格闘戦を行うことを承諾した。

二機のメギドは剣を交わらせながら宇宙空間を駆け巡る。スピードは、ほぼ互角のように見えた。

「お前に聞きたいことがある!」

「なんや!?」

突如スピーカーから相手のパイロットと思われる女性の声が聞こえ、戦いの最中だというのに余裕があるんやなと舌打ちながらも、ハルカは答えた。

「お前は何故戦う?そういう命令を受けたからか?」

カレンは、何故自分がこんなことを聞いているのか分からなかった。聞いてどうする?納得できる答えだったら、おとなしく捕まるかのか?有り得ない。ただの興味本位、そう自己完結させた。

「それももちろんある!けれど、あんたらみたいに平和を脅かそうとするやつらは、許せへん……!うちはみんなを守るて決めたんや!」

「その平和がまやかしのものとしてもか!?お前達の幸せが数多の犠牲の上に成り立っているものだとしても?」

スピーカーからさっきまでの無機質な声とは打って変わった、激昂した声がハルカのコックピットに響いた。少し怯みながらもハルカは、言い返す。

「そんなこと言われても、うちには分からへん!どんな犠牲があったのかも、今も苦しんでいる人がどれだけいるのかも!」

事実、歴史の黒い部分は政府によって隠蔽されている部分も多く、ハルカが詳しく知らないのも無理のないことだった。もっとも政府も悪戯に隠蔽している訳でもなく、情報倒錯が起こらないよう、火星のネットワークが完全になり、ある程度落ち着いてから徐々に明るみだすつもりだったのだが。それが正しいことなのか、悪い事なのかは分からないが。

「自分だけが幸せならいいのか!」

「そうは言うてない!ただ、あんたたちみたいに力ずくで解決すればええ問題でもないと違うんか!?」

「みんなそう言って問題を先延ばしにした!そうして結局、我慢した方が馬鹿を見るのは納得がいかない!」

二機のメギドは宇宙空間を飛び交い、激しく剣を、機体をぶつけ合っていた。それぞれのパイロット同士もメギド同士の戦いをそのまま取り込んだように、熾烈に主張し合っていた。どちらが正しいかなんて誰にも分からなかったし、お互いに相手を認めさせようとも思っていない。

勝利を以っての主張――――。それが最善の手段だった。

「やはり、無駄だったか」

カレンは、これ以上話しても詮無いことだと諦めた。誰もが、自分達のようにある訳ではない。でも、もしかしたら相手のパイロットも自分達のような思想を少しでも抱いているかもしれない、無駄な殺生を行わなくてもいいかもしれないと少しでも、希望を持ったみたのだ。だが、これで決心はついた。

「お前は決して弱くはない。ただ、相手が悪かったのだ。せめて、向こうでは戦いのない暮らしを」

カレンはそうスピーカーに向かって呟くと、機体を旋回させ相手の背後を取った。相手のメギドの左脚が無残にも破壊されているのが見える。カレンが執拗に攻撃し続けた部分がついに崩壊したのである。これで相手はまともに動くことは出来ない。そして、相手が動揺しているであろうにも構わず、背部のブースターを剣で叩き割る。

「ぐあっ!!」

ハルカの乗るメギドは、大きな衝撃を受けて吹っ飛んだが、唯一残った右脚のブースターで踏みとどまった。だがそれで、満足な戦いなど出来るはずもない。

「なっ、そんな……、うちが……負けるやて……!?」

「動けっ!動けっ!」

ハルカは動かなくなったメギドの中で、操縦席を無意識に叩いていた。その行動に何の意味があるのかは分からないし、それでメギドが復旧する訳でもないのに、ひたすら叩いていた。

「無駄だ。」

望みを潰やすかのような冷たい声。

彼女には私に対する同情も、見逃してやるなどという甘さもないとハルカは確信した。

(私、死ぬんだ……お父さん……ごめんね……?それと『うちが守る』なんて偉そうに言うたけど、うちは何も出来ひんかった……)

ハルカの目から一筋の涙が零れた。それは死に対する恐怖などではなくて、何も出来なかった自分の情けなさ、悔しさだった。

(リク、レオ、ユーリ……平和な世界を……)

!!

ハルカが死を甘受したその刹那、ハルカのメギドとカレンのメギドの間を粒子ビームが突き抜けた。

「誰だ!?」

カレンが声を張り上げ、振り向くがそこには誰もいない。いや、正確にいえば目視できる範囲ではいなかった。カレンは、手元のコンピュータを操作し敵の範囲を確認する。

「あんな遠くから、狙撃した……だと?」

「良くやったな、ハルカ。それからそっちのパイロットさんよ、娘が世話になったみたいだな。悪いがここからは選手交代だ」

「父さん……?」

「アルト=コウザキ……!」

**********


「ったく、なんで俺には連絡が来てないんだよ」

リキが独りごちた。彼は自分に連絡がこなかったことを少し不満に思っているようだ。僕はそのことを向こう側のミスだよと窘めたが、あまり気分を良くしてくれないようだった。

「あのカレンとかいう姉ちゃんの嫌がらせなんだよ!俺がちょっといじめたからって大人げないよなー、そうだろ?クー」

「はは、そうだね」

僕は苦笑して答える。今日、僕の端末にフォーラムに関する集まりがあると連絡が来たのは、数時間前のことだった。急な話だなと思ったが、気になるのでリキにも聞いてみたところ、リキには連絡がきてないらしい。昨日の今日で同じようなフォーラムが開かれるとは考えにくいのだが、ひとまずリキを誘って指定されたポイントへ向かう。

「ところで、リキ」

「ん?何だ?」

「僕も……その……、環境部に……入ることに決めたんだ」

僕のその言葉に一瞬リキは驚いた表情を見せたが、すぐにおどけて言った。

「なんだよー、俺の真似かよ。いいけどさ、クーの方が一年上だから俺の先輩になる訳だ。クー先輩、くくく、変なのー」

「なんだよー、ていうか環境部に入る為にはちゃんと選抜テストがあるんだよ?リキは勉強してるの?」

「あー…そういえばあったような…」

「あるんだよ!しょうがないなー、勉強は僕が見てあげるよ」

ちょっとお兄さんぶって言ってみる。自慢じゃないけど、火星内のモジュールごとの学校では僕は成績が優秀な方だったから。もっとも僕は勉強が優秀だっただけで、リキから教えられたことの方がすごく大事なこと……だと思うから。口には出さないけどね。

「ここ……だね」

「へぇ、昨日とは違う場所なんだな」

僕が指定されたポイントは昨日とは別の部屋だった。やっぱり、普通の集まりではないのかなと少し訝しがってみる。しかし、ここで立ち往生している訳にもいかない。

「うん、ひとまず中に入ろうよ」

僕はひとまず中に入ることを促した。

ピピッ!

端末を入り口にかざし、扉を開ける。中の眩い光が眼前に広がる。

そこで僕は、思いもよらない人物と再会を果たすこととなった。

「あなたは……」

「久しぶりだね、クー=セブンス君」

僕の目の前に現れた初老の男性は、柔らかな笑みを浮かべながら優しげに言った。

「オーベルトさん……?」

「覚えていてくれたかね。実は昨日フォーラムを開催したフィエンとカレンは私の仲間なんだよ。私達は地球と火星の環境などについて研究しているんだよ」

微笑んだままで、オーベルトさんは続けた。

ここで、くいくいとリキが僕の腕を引っ張るので顔を近づけて話を聞くことにする。

(どうしたの?)

(知り合いなの?なんか怪しいぜ?)

(ちょっと前に一回話したことがあってね。フィエンさんとカレンさんのことも知ってるみたいだし、大丈夫だよ)

僕のその言葉にリキはあまり納得していないようだったが、一旦引っ込んだ。でも実際、僕もオーベルトさんのことは何も知らないし、話したのもあの時一言二言交わしたきりだ。フィエンさんとカレンさんのことは知っているみたいだが、フィエンさん達がオーベルトさんのことを知っているとは限らない。少しは、警戒した方がいい……かな?

「ところで、今回僕を呼びだしたのは?」

「あぁ、実は昨日君がフォーラムに参加していたということを二人から聞いてね、以前会ったことを思い出して、少し君と話してみたいと思ったんだよ。だから、呼び出したのは君だけ……のつもりだったんだけどね。彼は?」

オーベルトさんはリキの方についと顔を向けながら僕に問う。

「彼は昨日知りあった僕の友達です。一緒に来ようと思って僕から連絡したんです。彼もここにいちゃ駄目ですか……?」

「いや、構わないさ。君の友達だというのなら歓迎しよう。早速、君達を私達の研究所に案内したいのだが、今からでも大丈夫かな?昨日よりもっとたくさんの写真があるよ」

「本当?」

オーベルトの誘いに、リキはさっきまでの嫌疑の眼差しに光が差してきた。昨日より多くの写真を見られるということに反応しているんだと思う。

「行こうぜ、クー」

「うん、そうだね」

僕は賛成の意を表しながらも、内心は若干の疑念を払拭できないでいた。少しの違和感……、を覚えたけど、やっぱり僕も行ってみたいという欲の方が勝ってしまい、行くことに決めた。

「それでは行こうか。ここからそんなに遠いところではないよ」

僕達二人は、オーベルトさんのもとをついて歩き出した。

**********


「こちら、オーベルト。フェーズ1終了。フェーズ2へ移行する。他の状況を端末に暗号化して送信してくれ」

オーベルトは端末に向かって、周囲には聞こえない声でそう言った。

**********


「シンラン!?」

レータは声のもとを振り返って叫ぶ。まさか……と思ったが自分が彼女の声を間違えるはずがないと思い、確信する。そして、同時にいくつもの疑問が彼の頭に浮かんだ。

(何故、彼女がここに……?彼らの仲間なのか!?彼女に限って、そんなことは……?)

「くっ!」

ガキィン!と鈍い金属音が響く。

敵のメギドの放った斬撃を右手に持った剣で受け止めたのだ。考えている暇はない。

「リンッ!あの五機のメギドから離れたところに、タイプの違うメギドがあるだろ?あれは攻撃するな!」

「了解っ!」

リンは二つ返事で了承してくれた。シンランのことは後で聞けばいい、今はこの場を乗り切らねばならないからだ。

レータの乗るメシアは、斬撃を放ったメギドから距離を置き、左手に持ったピストル型の射出機のトリガーを引き、荷電粒子を圧縮した粒子ビームを撃つ。しかし相手もメギドを巧みに操り、粒子ビームをかわしていく。そして、腰部に納めてあるメシアと同様のハンドガン型の射出機を左手で抜き、粒子ビームを放った。

「武装はほとんど同じか……」

レータは粒子ビームを避けつつ状況を冷静に分析する。今はレータ、リンともに一対二の状況だ。数の点では不利。武装はほとんど同じようである。リンのことは心配ない、僕よりメシアの操縦は上手いから。

「ならば……!」

レータは、メシアを限りなく鋭角に、そして軌道を読まれないように―――、いや反応すらさせないように動かす。それはまるで、重力など介してないように、空中を滑った。

「ぐうっ!」

メギドのパイロットが呻く。お互いにミドルレンジから粒子ビームを撃ちあってはいるのだが、こちらの攻撃はまるで当たらない、そして向こうの粒子ビームはおもしろいようにこちらの機体を射止めてくる。

「なんだ……あの軌道は……」

異常な早さ、そして軌道。何故、重力のある地球で、あのような動きが……!

「あれは地球で造られた機体だからだな」

「ヴェクト隊長!」

メギドのパイロット四人にヴェクトからの通信が入った。

「こちらの機体ももちろん、地球の重力に対応できるように造られてはいるが、やはり地球で作られた機体とは適応力が段違いということか、そして重力はパイロットの大きな負担にもなる……!」

火星より大きな重力。それが四人とその機体に大きな影響力を及ぼしていた。メギド内なら多少の重力は緩和されるが、激しい戦闘となると話は別だ。確実に、パイロットの疲労は蓄積していく。

「くそっ!」

どれだけ咆哮しようとも、状況は変わらない。レータの相手をしていた一機のメギドの脚部が、スパークを帯び爆発した。それはバランスを崩し、地上へと落下していく。

(やれやれ……人のことは言えないなこりゃ)

レータは心の中で、溜息をついた。あれだけ火星保護団体の人に戦いはするなって念を押したくせに、先に剣を抜いたのは僕達の方じゃないか。罰を……受ける覚悟は出来てる。ただ、僕にも譲れないことはある!


**********


僕の判断は間違ってなかったよね……?

そうだろ、リク、ユーリ?

だから、どうか君たちを裏切る僕を……許してくれとは言わないけど、止めないで欲しい。

僕は君たちと戦いたくはないから。

次回『第十四話:僕らのたたかい の詩:後篇』


この先に見つかるものがあると信じて、僕達は歩んでいく。

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