表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

おまけ 後日談

 あれから五年が過ぎて、今は2016年・夏。

 僕は高校を卒業してから、専門学校に通い、現在は地元の車の修理工で働いている。

 バイクの中型免許は高校卒業と共に取り、普段は平を筆頭にしたバイク仲間とツーリングしたりして楽しんでいる。

 そして土曜日の昼間の今も、愛車のカワサキ ニンジャ250(無論中古)で、あの浜へと向かっている。

 タンデムシートには相変わらずの圭子を載せて。

 

 彼女は高校を卒業すると地元F県の短大に進学した。

 こちらに単身赴任で残っていた父親と色々話をして、心配していた母親を説得したらしい。

 結局は家族全員、避難先の大阪から自宅に戻って来たのだ。

 最初にその事を僕に言った時彼女は、「やり方は幾らでもあるのよ」と、笑って自慢気に言った。

 彼女は僕を信じていた。

 そして僕はまたもや、彼女を信じていなかった事になる。

 しかしそれは秘密だ。永遠の秘密。


 圭子の腕がギュッと僕の腰を締め付ける様に強く抱きしめる。

 いつもの浜へと続く一本道で、僕が加速するとでも思ったのか。

 そして僕の背中に、自分の上半身の全体重を預けて来る。

 その行動から思うと、圭子は最初から僕をいつも信じていたのかも知れない。

 だから僕も、彼女を逃さない様にしなくちゃと思って、実は来年結婚を予定している。

 もう何があっても、片時も離れないように……


 出来過ぎ!




       おわり

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ