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51白金龍リーブ

私はお母さんと一緒にお出掛けしていたら何かに捕まって首輪で繋がれてから私の意識は何処かずっと眠ってるようで別人のように自分に起こっている事を眺めていたの。


何か石のようなものをお腹に入れられてひたすら卵を産み続けるけど私自身に感覚はなくずっと見続けていたの。


そんな時に現れたのがお兄ちゃんだったの。


お兄ちゃんが首輪を切ってくれたら私の意識が目覚めてきて自分の体の感覚が戻ってきたの。

恥ずかしかったけど隣にお母さんがいたし何も考える事なくお兄ちゃんがやる事に任せて、どこかに連れ出してもらったの。


そしたら私たちの目の前に人型になったお父さんが裸で女の人と抱き合っていたの。


そこから急に私に今まであった事、苦しんでいた事がその時に助けてもらえず、私なんかよりそういう事するのがいいんだって思ったら急に心の中がグツグツ言い始めて、お母さんが「あなたナニしてるの?」って言ったのに合わせて、私も「お父さんこれはどういう事」って言ったら心の中のグツグツが爆発したの。


そこからはお母さんと2人遠慮なくお父さんをお仕置きしたらスッキリして、首輪で繋がれていた時の事なんかスッキリどうでも良くなっちゃったの。


なんか私300年もあそこに居たんだって言われたのにあまり実感がないの。


だけど私、まだまだいっぱい遊びたかったんだけどお母さんが外に出すの心配なんだって言うの。

お父さんも寂しいみたいに言っていたけど知らないの。でもあれはお兄ちゃんがお父さんを立ち直らせてくれて私を捜すのをお願いしたんだって言ってたの。

後から聞いちゃったからなんか悪い事しちゃったかなって思ってるんだけど素直に謝れないの。ごめんねお父さん。


お母さんもその辺の事情聞いて、難しい顔してたけど恩人のお兄ちゃんの前で見せる姿じゃなかったってお詫びしてたの。


お礼の品も渡せずにってお母さんが言い出した時ピンと来ちゃったの。

私がお兄ちゃんのお礼の品になっちゃおうって思ったの。

そうすればお外でいっぱい遊べるし、お父さんが教わったっていうすごい事も直接教えて貰えるし、それがいつかは龍族のためになるでしょう?


だから「お母さん私が行こうか?お兄ちゃんの事気に入ってるし」って言っちゃったの。

本当はお母さんが行きたかったんだと思うけどお父さんがあの状態だと新しく増えたみんなと仲良くするにはお母さんがいないとダメなんだと思うの。

お母さんの気持ちわかっちゃったんだけど先に手をあげちゃったの。

ごめんねお母さん。


しかもお母さんその苛立ちを向ける先が無くお父さんの鱗剥がし始めちゃってお兄ちゃんにあげるって言うの。

とんだとばっちりになってるごめんねお父さん。


結局お兄ちゃんは私とお母さんの説得とうんと言わないと増えていくお父さんの鱗で顔を引きつらせながら頷いてくれたの。


やったね!


後は出発するまで家族団欒で過ごしてこいってお兄ちゃんが言ったけどあまりそういうの龍族はないの。


でもお母さんがちょっと不機嫌だからどうしようか悩んでいるとお兄ちゃんと一緒にいるテルトさんって狐さんが相談に乗ってくれたの。


そしたら小屋で休憩しているお兄ちゃんのところに私と連れて行ってくれたの。

そしたらお兄ちゃん狐さんに遊ばれてたんだけど途中で豹変しちゃって、人族の奥義HENTAIを駆使してくれてお母さん腰ぬけちゃうぐらい満足しちゃって、それでも復習するんだってお父さん連れてどっかいっちゃったの。


人族の奥義って凄いんだね。

こんなのがあるから人族は繁殖しているんだね。

私もちゃんと覚えなきゃ。


お母さんが一族の繁栄は私次第って言っていたの。

お兄ちゃん優しいから付き合ってくれると思うし、狐さんも蜘蛛さんもいろいろ知ってるから勉強になるの。

その分お兄ちゃんの役に立てるようにならないといけないと思うの。

龍型になればいくらでも力を振るえるんだけど、人型だとまだ上手く使いこなせないの。

体の丈夫さは今でも役に立てると思うけど、力はまだ上手く使いこなせないし魔法もこの体だとまだ使いにくいの。

でもお兄ちゃんが教えてくれるって言うから楽しみなの。


こないだも狐さんと一緒にお兄ちゃんのベットに潜り込んでお兄ちゃんに力を注ぎ込んでもらったら、力が溢れてきて、狐さんの小指や蜘蛛さんの首輪みたいに私にも光の帯が繋がったの。でも背中に繋がっているけどなんでなの?


でも心が繋がったようで凄く安心なの。


お兄ちゃんは次のところに行く予定があったみたいだけど、私達の一族や新しい眷属が心配で予定より長く巣に居てくれたの。そのおかげでみんな笑顔になってきたの。

その分お父さんはかなりやつれてたけど大丈夫かしらなの。でも私はお兄ちゃんが笑顔になるならそれでいいの。

そろそろ出発になるって時にお兄ちゃんの役に立つなら必要だろうってお父さんが切り刻まれて龍の爪の剣と鱗の盾、お母さんの翼膜で作ったドレスに銀糸と金糸で刺繍を入れてくれたの。


これでお兄ちゃんを助けなさいって。

私2人に抱きついちゃった。

お父さん凄く喜んでくれたの。このくらいで喜んでくれるならなんかおねだりする時にやってみようかな?

きっと大丈夫よね?


「それではグロードさんクロワさん。リーブを預かっていきますね」


お兄ちゃんがお父さんとお母さんに挨拶しているのそろそろ行くのかな?


「ケント殿任せましたぞ。次に来る時は一族の発展について話そうぞ」


「娘をお願いしますね。世間知らずですから次に来る時には孫が居ても驚きませんわ」


「ちょっと何言ってんですか!?」


お兄ちゃん驚いてたの。孫ってなにかしら?驚いてるくらいだから知ってると思うの。あとで聞いてみよう!


「さあリーブ先に行きましょ〜」


「そうですね。あれは長くなりそうですし、私達が進めばケント様も逃げる口実になりましょう」


「ハイなの先行くの」


「あっ!みんな置いてかないで!それじゃあ失礼しますね。おーい待ってくれよ〜」


あら本当に行った通りになったの。私も早く2人くらいにお兄ちゃんの事覚えないとなの。

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