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46タウザンフォール峠1

ここはタウザンフォールの入り口

タウザンフォールは小さい滝がいくつもあり、1000はあるだろうって事で1000の滝って意味らしいけどそれってサウザントのような…でも発音だけでいけばタウザンの方が近いのか?

昔江戸時代の人はロシアの事をオシアと言ったらしい。発音で考えればオシアの方が相手には通じるらしいので、それに近いものがあるのかもね。


さて名前の由来は端に置いといて、この小滝群は滝の裏に通路があり迷路になっているそうだ。下から登って行って頂上まで出れば山を越えられるらしい。


ところがこの迷路の中が魔物の住み家になってるらしく、かなり昔にギルドでは立ち入り禁止にしたそうだ。現在はこの地まで人が入る事はなく、まったくの未開地扱いでここが魔物の巣と言うのも古文書レベルの情報でしかないのである。


「さすがに暗いね〜何か灯り用意しないとね」


「私が火の玉出しておこうかぁ〜?」


「それでしたらわたくしが子蜘蛛で探索させてまいります」


アーネはそういうと子蜘蛛を四方八方に放っていった。

それこそ蜘蛛の子を散らすが如く…その光景を背筋にゾワゾワした物が駆け上がってくるのを耐えながら見送るのだった。

子蜘蛛達は闇属性の召喚を利用したアーネの眷族の様なもので、隠密行動の手助けとなり洞窟内のマッピングを行い、リアルタイムで情報を送ってくるのである。


その情報集積を俺にも転送される様で、どこで処理してどう送られてくるのかわからないが魔導の書庫(タブレット)に表示されていった。


「アーネのも便利ねぇ〜連動するのねぇ〜それなら私もこれしよぉ〜」


テルトは魔力の具現化を利用し、3人の頭上に光球を浮かべて来た。

これは一個で10mほど先までは識別可能で、影だけなら30m位は届いてそうな光る球で持続力を優先したそうだ。


「ケントぉ〜結構魔物いそうだけどぉ〜どうするのぉ〜」


「そうだね〜子蜘蛛からの情報でほとんど制覇出来ちゃいそうだから気になるところを見つけたらそこに行くくらいで進むの優先しようか」


「ケント様そうなるとルート上4割程は狩らないと進めそうにありませんね」


「だよね〜見た目の情報は来てるけど戦闘方法はわからないから慎重にいこうね」


子蜘蛛達は独自のネットワークと通信機能を使って次々に魔物の情報も送ってきながら、天井を這い回りこっそりとフロアーを制覇して行っている。

現在1Fの探査は完了した様で、2Fへのルート上に大型のトカゲとヘビの姿が確認されている。

しかもこれらは群れで生息している様で、背後を取られない様にする必要がありそうだ。


分かれ道を子蜘蛛のマッピングのおかげで迷う事なく進み途中鉱石の様なものを見かけては確認に赴いたりしながら進んで、いよいよ迷路の初戦闘である。


向こうもこちらの光源で気づいた様で警戒態勢に入った様だ。

向こうは体長2mはあるトカゲの様で、どんな攻撃手段を持っているのかわからないから警戒しつつ、俺を先頭にアーネ、テルトの順で接近を試みた。この場所は分岐点の為少々広いのだがそれでも通路は4mもなくトカゲも三匹並び接近してきた。


これだけ通路があるので薙刀を構える事は余裕を持って出来た。。

ハサミも空中に二本待機状態である。


トカゲ達も警戒しながら近寄ってきていよいよ前列のトカゲが10mを切ってきたとこで遠距離攻撃で先制をとった。

まず俺は横に広いのでブラシ由来の剣山の様な《ニードルシート》で足止めを狙った。

トカゲの装甲は意外と硬く大してダメージが入っていない様だがその分移動速度は出っ放しの《ニードルシート》の杭で妨害され、少し速度を落とせた様である。ここで俺は接近に対応する為薙刀を構え待機した。


俺の先制に合わせテルトは氷槍で攻撃しつつ足止めをかけた。

考えていた事は同じだった様だ。前三匹の足に氷を当て地面に縫い付け、足止めして後列を自由にさせない様に考えた様だ。

前2後1が足を地面に縫い付けられて移動から脱落した。


アーネは後ろの二匹に子蜘蛛を使い粘着糸を吐かせこれも足止めに一匹かかった様だ。


この時点で自由に動いているのは二匹だけ。

なかなかの良い結果になった。前に居たのはそのまま俺に向かってきていて、後ろのは回り込んでアーネを狙ってきた。


接近してからトカゲは非常に臭い息と痰みたいなのを吐いてきて、前足の爪攻撃や嚙みつき攻撃も織り交ぜてきてなかなか好戦的なトカゲである。

俺は難なく躱してアーネも糸に武器をつけ広めの間合いにしていたので、影響は無かったがどうやら毒の成分が入ってそうだった。


なんでわかったかって?


もともと毒耐性が有ってそれが反応したんだ。


ん?待てよ…耐性無かったら掛かってたって事か?


…深く考えないでおこう。



ちょっと気分は殺菌したい様な気分になり鍔から炎を出して60cm程の刃に纏わせ斬りつけるとトカゲは一際大きく反応した。もしやこいつは火が苦手?

それを見たテルトは火の矢を乱射し始めた。

それを見たトカゲは怯みその隙をついて、アーネのワイヤーが斬りつけ鉄球を打ち付け、俺もさらに接近し頭から刺突を与えた。

前に居た2匹はそれで沈んだ。

だが後ろに固定されていた連中は動き出そうとしている。


ここで3人は一気に駆け込んだ。テルトは氷槍を頭に撃ち込みアーネも手持ちの道具で頭を滅多打ち。

俺も走りながら横薙ぎの一撃で1匹の首を落とし仕留め、その勢いで走り込んだまま奥の最後の1匹に頭から突き刺した。


後ろを見るとこちらも無事に終わった様だ。

この程度の強さなら連携さえ出来れば問題はなさそうかな?

各個で対応でもそこそこはいけそうな気がする。


それでもまだ1種類目。

石橋を叩いて叩きこわした後に自分で橋を架ける位は慎重でも損はしないよね?

古文書レベルでギルドが立ち入り禁止にした理由は何かありそうだしそれを見てからでもいいだろう。


何もないといいよね〜いやだよ?とんでもなく強いのとか。まだ死にたく無いよ?


さて無駄に悩んでいる間に2人がゴルド謹製の剝ぎ取りナイフで綺麗に解体してくれていた。

肉に皮に毒腺とかって…無くていいよそんな物…それにトカゲの尻尾とかって何に使えるんだよ?


いやだよ?またとんでもないもの出来上がったりするのは〜


ま〜当分は時空バックの肥やしだな。


神樹見てクレセントに帰るまでは調合は試さないからな。


[調合できるものがあります。調合しますか?YES/NO?]


おいメガネ!その情報は今はいらん!変なもの作らすなよ!


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