表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/108

12冒険者デビュー

なかなか時間がとてません

チュっ


ん〜なんか触れたか?まあいいやもう少し寝てよう。


チュッチュ


何か眩しい。柔らかい感覚に包まれているような?


ちゅ〜〜〜〜


!!何!?何事?息ができん!ガバッ


「きゃっ!あ〜ん。おはようケントぉ〜既成事実成功ぉ〜いただきま〜す。チュッ」


どうやら俺は夕飯も食べずに朝まで寝てしまったらしい。しかもテルトがマッサージをしてくれていたようで余計に深い眠りに落ちていたようだ。服はいつ脱がされたかわからないがうつ伏せで寝ていて足を中心にマッサージしてくれて朝方寝返りをうって仰向けになったから太腿などの前をマッサージしてくれたようだ。

だいぶ明るくなってきたからキスして起こしてくれたようで、俺が突然起きたものだからいろいろな偶然が重なり、既成事実が成功してそのままテルトに上手に食べられちゃいました。

しかし先手は取られたもののその後野獣と化し、気の済むまでお互いの体を求めあうのだった。


グー〜〜


お互いすっきりして、まったりベットに転がっているとお腹が盛大になった。

昨夜から食べてないし体を動かしっぱなしだったから相当お腹が空いたようだ。

急いで着替え食堂に行くとそこはすでに満員となっていた。

たまたま空いた壁際の席に滑り込んで注文を入れると、食事を運んできたおばちゃんは、昨夜の分もと大量にテーブルの上に並べていった。

若いのは元気がいいね〜〜と一言添えてニコニコ顔で去っていった。


飯も2人二食分並べられていたが、俺は相当腹が減っていたようでテルトの食べられない分も食べ尽くした。

作ってくれた人に悪いから出たものは残さない精神でいたが、心配する事無く体が求めて食べ尽くせた。

よく考えたら、残しても時空バックに入れればそのままの状態で保存可能なんだよな〜。魔物の死骸も腐る事無く入ってるから、食べ物の保存もできそうだよね。


食べ終わってすぐに今日は出発する事にした。

昨日の感じだとおそらくすぐに着いてしまうだろう。

ここでは特に買い物せずにホルドアの街の方が品揃えもいいだろうから、場合によって早めに着いたら魔物狩りをしてもいいしね。というかしないといけない…さすがに買い物するには金が心許ない。

移動優先にしてきたから魔物を狩ってないし、倒しても回収してない。今後のためにも少し換金しないとね。宿暮らしもバカにならないから家欲しいけどいくらするんだろうね?


今回もしばらく歩き、街道を少し外した位置で自転車に乗って移動する事にした。まだこの自転車を見られて面倒ごとに巻き込まれても嫌なので隠しておきたい。

それに街道だと魔物も寄ってこないから外れる事によって、適度に狩りながら資金稼ぎ兼務で移動距離を稼ぐ予定でいる。


牛が現れた。ヒューン!ピキピキ。氷漬けにして倒した。

猪が現れた。ヒューン!ピキピキ。氷漬けにして倒した。

スライムが現れた。チュドーン!爆散した。

蝶が現れた。ヒューーー!墜落させ倒した。

ムカデが現れた。ゴゴゴッ!串刺しにして倒した。


…俺は自転車の操縦のみ…

すでに移動砲台というかむしろ戦車?

街道から外れて林に近い事からいろいろな魔物が出てきていたが、俺が接近方向わかるからその方向に自転車を向け出てきたときにはテルトの魔法が一撃で始末をして、そばまで寄り回収してもらっている。

魔法の威力が随分と上がっているようだがなんでだろう?

レホの村にいた頃は20cmくらいの矢飛ばしてたのが多かったのに、今では40cmくらいの矢のような物を飛ばしたり種類多く使ってる感じだ。その事を聞いてみると朝俺に力を注いでもらったから封印が少し解けたって…注いだのはあれしかないじゃん。なぜあれが力になり封印が解けるんだ?だから俺は襲われているのか!?なんか妙に納得できた。テルトが強くなれるなら毎日励んでもいいんだよな?

そんな邪な考えをしているとメガネの探知に敵の反応が出てきた。しかし今までのよりはデカイ!このサイズはミミズが出た時に近いかもしれない!


「テルト!なんかでかいの来るぞ」


俺はそう声をかけて 自転車を停めた。すると目の前の茂みから出てきたのは大型ダンプくらい大きさのある野犬のようなものが出てきた。

しかも頭が2つも付いていた。

俺とテルトは同時に魔法を放った。

俺のラインランスが双頭犬の左側の脚を地面に縫い付け脇腹も抉った。テルトのアイスランスも右の足を貫通して地面に縫い付けた。いきなり体の自由を奪われた魔獣は頭をそれぞれ左は俺右はテルトに向け威嚇しているが、最近ファン○ル化してきたハサミが左の首を簡単に落とした。

右の首もテルトが氷漬けにして、魔獣双頭犬は沈黙した。

あっけなく倒せてしまったがバックにしまい何事も無かったように先に進んだ。


その後落ち着きのない魔物が群れて来たが、テルトがまるでガトリング砲のように魔法を放ち、雑魚扱いで殲滅が完了し、かなり数が稼げたのでホルドアの街に足を進めた。


ホルドアの街は人も多いようで、しっかりとした城壁で囲まれていた。

門の警備もちゃんと詰所が用意されていて、騎士のような出で立ちの者がチェックしていた。

俺たちは仮の登録証を提示すると、見習いの騎士がギルドの場所まで案内してくれ、登録されるまで付きまとうそうだ。

いつまでもくっついていられても困るからさっさとギルドの登録カウンターに向かった。


受付は2人で可愛い子と綺麗な子が居たが可愛い子の方が空いたのでそちらで登録をお願いし、ついでに換金も頼んだ。

量が多い事を告げると先に引き取って鑑定してくれ、その間に登録手続きしてくれるというなんともありがたい対応をしてくれた。


それならばとギルドの併設解体場に連れて行かれ、今まで取ったやつ総て出し鑑定を頼んで、登録手続きに戻った。

受付の可愛い子が説明を聞くと、カードを持っていればどこでも身分を保障してくれるそうだ。

カードはランクによって色が変わりブロンズ、シルバー、ゴールドの3色がある。

ブロンズは命の危険がほとんど無い採取やお使いなどの依頼が中心で初心者用の優しい依頼が中心のようだ。

シルバーは討伐依頼が中心で凶暴な魔物や魔獣を相手にする事から命の危険を伴うようだ。

ゴールドは秘境の探索や魔獣の討伐が中心になり無事に帰ることが難しい依頼が入るようだ。

初めはブロンズからスタートし実績を評価してランクを上げる仕組みのようで、各ランクにはそれぞれ上位と下位がさらにあるようだ。

このギルドカードは血の盟約という呪い技術の応用で、唯一無二の身分証になるそうだ。

その他諸々の説明を受けてカードに血を垂らし登録が完了した。

ご意見ご感想お待ちしてます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ