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プロローグ
賞金稼ぎ、と聞いて、あんたは何を思い浮かべるだろうか?
トレジャーハンター?良いね、夢がある。だが罪悪感もある。だって考えても見てくれ、人の墓荒らしたり、自然をぶち壊すことだってある。だろ?違うか?まぁ違う奴もいるだろうな。
他には?賞金首狙い?あー、悪くない。胸糞悪い大悪党をブタ箱にぶち込んでくれるなら大賛成だ。一攫千金も夢じゃあねえ。実際にそれで成り上がったやつも仰山いる。そしてそれに見合ったリスクもある。命を落とす奴もいる。命有っての物種っていうだろ?死ぬことは、あまりいいこととは言えねえな。
じゃああんたはなんだって?俺はなんでもやるよ、何でも。本当さ、本来賞金稼ぎってのはそういうものだろ?賞金が出て、それを受け取る奴がいりゃあ、立派に成立するぜ。だから俺はなんでもやる。トレジャーハンター?賞金首狙い?やるやる、喜んで。
というとあれかい?あんたも俺に依頼を出すのかい?あぁいいぜ、何か頼み事があるってんなら喜んで引き受けよう。
但し、金の用意は忘れるなよ?