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魔女の住む森  作者: 雪だるま
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エリスは飲み込みが早く、カインは泣き虫…そして魔女さんは不器用

「じゃあこれから二人はとりあえず覚える魔法が被らないようにしていこう!」


「「はーい!」」


二人の得意属性は対極なのでもし片方の魔法が暴走してももう片方が止められるしね


「それじゃあエリスは炎、カインは水の魔法を覚えていこうね」


「えー!嫌だ!僕もっと格好いい魔法がいい!エリスだけずるい!」


おいおい…カインよ…私のさっきの説明聞いていたのかい?


「あのねカイン…エリスにも言っておくね、魔法には一応弱点属性があるの」


「弱点属性?」


カインは首を傾げる


「そう、炎は水に弱く水は土に弱く土は風に弱いそして炎は風に強い」


「紫と白の魔法は?」


「それは光と闇…両方が弱点でもあり得意属性でもあるの」


「でもどうして?」


カインよ…あの1ヶ月の努力は何処へ行ったのだ…


「ではここで問題…エリスが炎、カインも炎の魔法を覚えて森で遊んでいました。するとどちらかが誤って草むらに火が引火してしまいました…さて、するとどうなるでしょうか?」


「魔女さんが火を消してくれる!」


「それもいい答えだと思うけど、もしも私が買い物に出掛けている時にそんなことが起こったら私は火は消せないよ?」


自信満々に答えたカイン…あっているにはあっているが私が求めている答えではない


「森がそのまま燃えちゃう」


「エリス、正解」


「だから特性を持っていて尚且つ覚えやすい水と炎を選んだんだよ、お互いがお互いのストッパーになるように特性を持っているんだからね」


「そっか…森が燃えたら嫌だもんね、じゃあ僕水の魔法を覚えてエリスを倒してみせるね!」


カインが別の方向へ走りつつある…もう我が道を行ってほしい…


「それじゃあ説明を始めるよ」


そう言うと二人は姿勢をただしてこちらを見てきた


「まず、魔法は詠唱と無詠唱ってのがある…詠唱は普通に長い呪文を唱えて魔法を発動することだ、けれど無詠唱ってのは長い呪文を唱えずに発動することだ、ここまではいいかい?」


「うん」


「それで詠唱と無詠唱の違いは1つ…威力の違いだけまあこれは初めてだから君達は無詠唱でこれから勉強していくよ以上だ…まずはやってみよう」


魔女さんは倉庫から持ってきた短い杖を二人に渡す


「これを利き手に持つ、そしてエリスは火を、カインは水をイメージする…やってごらん」


「むーっ……」


「んーっ…」


二人は目を閉じてイメージを開始する…が変化はない


「イメージは…そうだな…火は吹き出すようなイメージ、水は湧き出るようなイメージだったっけ…?」


二人はだんだん泣きそうな顔をしていく


「こんな感じだよ、イメージは」


二人が可哀想になったので右手に水、左手に火を出してみる


「いいな…本当に僕に出来るのかな…」


そうカインが愚痴ると…



ボッ!



隣から火が出る音が聞こえた。エリスの杖の先を見ると小さいが確かに火が出ていた


「凄い!魔女さん!出来たよ、僕にも出来た!」


「おー、偉い偉い…そのイメージを忘れないようにしなね」


「うん!」


エリスはその感覚を忘れないようにするかのように何回も魔法をつけたり消したりする…


「どうしてエリスだけ……」


とうとう泣き出してしまったカイン…こういう時はどうすればいいんだ…お母さん…。


「…カイン、じゃあちょっとやり方を変えよう」


「グズッ…やり方?」


魔女さんは立ち上がりコップに水を汲んでまた席に戻る


「水に力を少しだけ借りてみようか」


「水の力?」


「水にはね本当に微量だけど精霊の力が宿っているんだ、だから水を近くに置いてもう一度イメージしてごらん」


カインは泣くのをやめもう一度目を閉じる…すると



ボタボタボタ……



杖の先から水が出てきた…


「!!…よかったぁ…本当によかったぁ…!!」


カインはまた泣き出した…どうしよう…ここは怒らない方が良いのだろうか?杖から今だ出続ける水が机や床にどんどん染みを作っていく


「よかったね、カイン…」


それからカインは調子にのって辺りを水浸しにしたのであった

次回もこんな感じに進んでいく予定…

そういえば魔女さんの姿って自分考えてなかったw

見てくださった方ありがとうございますq(^-^q)

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