3
魔女さんは忘れやすい人…そして面倒くさがりである
あれから私はずーっと寝るまで考えました…ご飯を作っている時も、毎日つけている日記を書いている時も…ずーっと……
そして私は1つの結論にたどり着いた!
取り合えず本人達に意見を聞こう!…と言う結論に
自分の勝手な行動で相手を困らせないようにするため……?…断じて面倒くさいからではありませんよ?
だが、大問題が発生しました……
何故か子供たちが起きてこない…、部屋にこっそり忍び込んでちゃんと寝ているのを確認した…これはマジもんで眠っている…
「………面倒くさい…ご飯作っておいた方がいいのかな?…」
ご飯を作るのはいい…だが、食べずに翌日に持ち込むのが許せない…かと言って、寝ている子供を無理矢理起こすのは気が引ける…
「ったく……あ~!もう!子供って面倒くさい!」
そう言いつつも、彼女はキッチンへ立つ
「別にあの子供たちが起きた時に食べる物を作るんじゃない……そう、明日お父さん達に供える料理を作るだけ…」
そう自分に言い聞かせ料理をする彼女…だが彼女の行為を嘲笑うかのように0時を回っても二人は起きてこなかったのであった…
:
:
翌朝ーー
「…ぇ…きて!」
子供の声がぼんやりと聞こえる…
ええっと…起きろ?…嫌だ、何故何処からか勝手に入り込んだ、子供に強制的に起こされなければならない…
「ねえ、おきてよ!」
「……嫌だ…まだ寝てる…から」
寝ぼけながらも受け答えをする…が、寝ぼけた頭で疑問に思う
「………………何で子供が家に居るんだ?」
何とか目を開き目の前にいた双子を見る
けれど、忘れやすい体質なので昨日の出来事はあまりよく覚えていない…
「ねえ!おなかへった!」
「ごはんたべたい!」
真剣な顔をして双子は物申す…
「あー、はいはい…今作るから…」
そう言うと双子の表情が笑顔にかわり「やったー!」と、二人でわいわいしている…
「取り合えず作ってから…日記を確認するか…」
ぶつぶつと独り言を言いながらキッチンへ向かう…すると机の上に作られて放置されている料理が目に入った
「料理?誰が作って…!あっ…そっか…そうだそうだ、確か二人のご飯を作って…でも起きてこなくて…」
作って放置されている料理で昨日の出来事を思い出す…すると何で昨日、子供達を気遣ってご飯を作ったのか…多分昨日の私は少しおかしかったのかもしれない
「あっ!ごはん!」
「もうできたはやい!」
子供たちが後ろから声を上げて机に向かい喜ぶ
「あっ!それ昨日のだから食べちゃ駄目っ!」
けれど忠告遅し……子供たちはご飯にがっつきは始める
「おいしい!」
「だね!つめたくてもおいしい!」
「あ…………」
何故だろうか…デジャブが感じる…気がする…多分疲れているんだろうな…
取り合えず…体が温まるスープでも作ろう…
「二人供、ミネストローネ好き?」
「うん!すき!」
「だいすき!」
「そっか、じゃあゆっくり食べててね」
キッチンに立った彼女は二人が食べ終わる前にスープを作らなければいけないので、魔法を使用する…
「えっと…野菜をみじん切りにして…鍋に水を少しと液体にしたトマト入れて…」
水とトマトと野菜を入れた鍋に火力をいじった初級の魔法をかける…すると鍋のなかのミネストローネが一瞬にして沸騰する…
「よし、こんなもんかな?…ちゃんと火は…通ってるね」
そして少しの調味料を入れた後次は冷気をいじった初級の魔法をかける…すると恐ろしいほど沸騰していたスープが普通に食べられる温かい温度に変わる
「こんなもんかな?」
そして出来たスープを手際よく人数分盛り子供達に出す
「はい、どうぞ」
「いいにおい!」
「いただきます!」
二人は食べるスピードがどんどん上がっていく
ああ…これじゃあ自分がゆっくり食べる時間はないな
「それ食べ終わったら少しお話があるからね、いい?」
「うん!」
「わかった!」
元気に返事をする二人は口の回りを汚しながら食べていた
「ご飯は逃げないんだから、ゆっくり食べなさい…喉に詰まるよ」
それを聞いてるのか聞いていないのか…二人は小さい返事をしてご飯を食べ続けたのであった
次回は双子の名前が明らかに!?……なる予定…
平日は忙しいので更新は遅めになるかも…
見てくださった方ありがとうございます!