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魔女さんは鈍い…そしてマーチは軽い
「る」が抜けているミスがありましたので訂正しました(__)
魔女さんはベンチに座り隣にアイスを美味しそうに頬張る二人を見た
「二人とも、今日はこれから必要なものを買いに行くよ」
「必要なもの?」
「そっ、必要な物…これから君達が学校に行くときに必要な物さ」
首を傾げたカインを見て答える、するとエリスが今度は質問してきた
「どんな学校なの?」
「魔法学校…ここの都市にある大きな学校さ、そこに入ればもっといろいろな魔法が使えるようになるかもね」
「本当!?」
カインが声を張り上げ喜ぶ…その時にアイスを落としそうになり慌てて持ち直す
「その為には色々と必要な物とかも買わないとね」
「魔法学校…楽しみだな♪お姉ちゃんみたいにテレポートの魔法も使えるようになるかな?」
「エリスは…そうだな、テレポートは上級魔法だからもう少ししたら覚えられるかもしれないね」
「やった~!」
エリスの素直に喜ぶ顔を複雑な気持ちで見ている魔女さん
「さっ、そろそろ買い物に行こうか」
二人がアイスを食べ終わったのを確認し、立ち上がる魔女さん
「「ごちそうさまでした!」」
「食べたゴミはちょうだいね」
エリスとカインは、食べたアイスの容器を魔女さんに渡す…すると魔女さんは人に見えない用にして手の中で容器を一瞬で炭にした
「凄ーい!」
「もう一回やって!」
「嫌だ…さあ、行くよ」
三人はエリスとカインは魔女さんと手を繋ぎ買い物をしに人混みに行った
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あれから沢山の店を周り買い物をした… 学校に必要な制服の寸法や、魔力を詳しく分析する専門店に行き学校に必要な書類の製作もした
そして今は雑貨屋にいる…ここの雑貨屋はお高いが珍しい物を沢山揃えている
「二人とも、何か欲しい物があったら1個だけ持ってきな」
「本当!ありがとうお姉ちゃん!」
「選びにいこ!エリス!」
エリスはお礼を言い、カインはお礼を言わずに品物を選びに行った…
「さて…えっと…まずは」
そう一人事を言いながら、雑貨屋に入ろうとする…すると
「あのー、すみません…」
後ろから声をかけられた…一瞬嫌な汗をかいてしまった…何故なら見に覚えのない声だったからである
「………何でしょうか?」
振り返るとそこには二人の青年が立っていた
「実は道に迷ってしまって…道を教えてほしいのですが…」
「イリースなに道聞くだけで緊張してんの?もっとズバッと聞いてよ~ギルドに帰れないじゃん」
イリースと呼ばれた方の青年は暗い紺色っぽい頭に青色の瞳をしている
「あー、やっぱり僕が聞くよイリース下がってて」
「っておい!?マーチ!」
いきなり魔女さんの前に立って微笑むマーチという青年はエリス達と同じ髪色に緑色の瞳を浮かべていた
「お姉さん、僕たち道に迷っちゃったんだけどギルドっていう場所知らない?」
「え…あっ…」
にこにこと笑い、いきなり親しい友達と話すようにペラペラと喋る青年を見て呆然としていてふと我に返る
「ギルドでしたら彼処に見えますが…」
「へっ…?」
雑貨屋から目と鼻の先にあるギルドを指さす…すると二人は指を指した方向に目をやるや否やイリースと呼ばれている青年は恥ずかしそうに言った
「すみません…僕たち方向音痴なもので…ありがとうございます…」
この距離で方向音痴…魔女さんは思った、たかが10メートル先のギルドに何故気がつかない?と…
「感謝するよ、ありがとうお姉さん」
マーチと呼ばれている青年が魔女さんの手を取りにこりと微笑む…魔女さんはその顔を見て何故だか顔面にパンチをしてやりたい…そう思っていると
「お姉ちゃん!」
「あ、エリス…」
エリスが戻って来た、手にはまだ物をっていない…なかなか決まらないのであろう
「エリス、欲しいものは決まった?」
「お姉ちゃん、その人達誰?」
エリスは一瞬二人を見たがすぐにこちらを見る
「知らない人…道を聞かれたから答えてたの」
「それよりもこっちに来てきて!」
エリスはマーチの手から魔女さんの手を何とか取り魔女さんを引っ張る…その顔は焦っているような顔にも見える、何かカインにあったのであろうか?
「えっと…それでは私はこれで…」
「あ…道を教えてくれて、ありがとうございました」
イリースはエリスに引っ張られらる魔女さんにお辞儀をした
「こっちにこっち!」
エリスは魔女さんを中へと引っ張っていく
「はいはい…」
魔女さんはエリスもまだまだ子供だな…と、人知れず和んだのであった…
魔女さんはやっぱり鈍い…
やっと出てきた方向音痴…なんか先が長いような…
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