12 村の人達の様子
村の人達の行動を水晶玉で見ている魔女さん…人の気持ちまでは水晶玉ではわからない…
私はルーン村の村長、エクト…この村では昔から森に住んでいる魔女の呪いにより、不作や悪天候が続いている…最近では牛や豚などの家畜が病気にかかって死んでしまったりもしている…
1ヶ月前くらいに魔女を倒してもらうために用心棒を雇った、7~8人のどれも腕は確かだと言われ村に連れて来て彼らは森へ入っていた
彼らの報酬受け渡しは魔女を倒した証を持って帰って来てからの支払い、だからそのまま逃げる事など出来ない
けれど彼らは一週間経っても帰っては来なかった…村の人達は魔女に殺られたとざわめく…私は用心棒を雇った店に行き彼らの事を訪ねた、けれど彼らはあれから姿をみ見せていないと言っていた…
間違いない…彼らは魔女に殺されたと私は確信した…
それから数日も経たないうちに、殺せと言った筈の双子の子供が生きている事がわかった。
隣町から来ていた商人は、確かに6~7才の双子の子供を見たと言っていた
間違いない、グランスの子供だ…あの時殺せと言った子供を隠して育てていたらしい、双子は災いを呼ぶ…奴らが居るからこの村は不作が続いているのではないのか?
私はすぐにグランスの家に行き子供を殺せと言った…だがあいつらはなかなか首を縦には振らない
「子供を殺すか…お前らが殺され、子供を森に捨てるか…2つに1つだ、お前達は私の言うことを聞かず隠して双子を育てていた…それは死をもって償うべき重罪だ…生きていたとしてももう村には居られない…」
そう言うと、今度はあいつらは簡単に首を縦にふった
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もうグランスの奴らはもう村にはいない、あいつらは自分達が死ぬことを選び子供を森に捨てた
けれど、あれからどんどん病で家畜や人が死んでいく…村の人達はもっと頼りになる用心棒を呼んでくれと五月蝿い
「エクト!また家畜が5匹死んじまった…」
「リック…くそっ!またか…」
悪天候、不作、疫病、家畜の謎の死…エクトはもう限界だった
「あの魔女はやっぱり殺さなきゃこっちが殺されちまう…」
「用心棒を呼ぶにもそこら辺のじゃはもたたない…どうすれば…」
「エクト……そうだ!サロスなら、あそこならもっと強い人が沢山いるはずだ!」
サロスそれはここから往復で4日はかかる都市…
「駄目だ、そこまでたどり着くまでに時間がかかってしまう…それに…都市へ行って魔女の呪いで不幸が…なんても言っても信じると思うか?」
「それは……グランスの……グランスの双子を使おう!」
「双子を?どうやって…」
「森に住む魔女が子供をさらってしまい、そのショックで両親は死んでしまった…こんな話はどうだろう?」
「!…それなら信じてもらえるかも知れない!早速都市へ行ってくる!」
魔女の呪いが消える…消えてくれると思うと都市への足取りは軽くなっていった
見てくださった方ありがとうごさいます!o(^-^o)(o^-^)o
次回からは普通に魔女さんは視点になる予定…