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エリスは怒るとかなり怖い…
今回は魔女さんはあまり登場しません
魔女さんが眠った後、二人は庭に出て魔法の練習をしていた
「だから違うって」
「えー、でも言われた通りにしてるよ?」
エリスはカインに水の中級魔法を教えていた…だがなかなか上手くカインは魔法を発動出来ない…
「何で出来ないの??ちゃんと真面目にやってるの?」
「真面目にやってるよ!それよりエリスの教え方が悪いんだよ!だから僕魔女さんの方がいいって言ったのに…」
カインは上手く出来ないのをエリスのせいだと言う…すると
プツン
何かが切れたような音が辺りに響いた…
「……いいよ、じゃあ教え方を変えるよ!」
エリスはカインに距離を取ると魔女さんに教えてもらった中級魔法を準備する
「え?……え、エリス?」
エリスの変貌を見てカインはうろたえる
「魔女さんが言ってた…練習は実戦あるのみだって、手加減しないよ?カイン…」
「ひっ!」
エリスの目が虚ろになっているのを見たカインは殺される…そう思ってしまった…
「フレイム!」
エリスはカインに向けて魔法を放つ…カインは咄嗟に水魔法を唱える…が、中級魔法と初級魔法では相殺出来ずカインは火をくらう
「くっ…熱…い」
魔女さんのイージスが解けてきてるのか…体が熱く痛い
「早く中級魔法で僕の魔法を相殺しないと死んじゃうよ?」
「え…あ…」
エリスはまた魔法を発動しようとする…
(早く発動させないと本当に殺されてちゃう…エリスに…早く、魔法を発動させなきゃ…)
カインは水をイメージする…初級魔法の時よりも大きな水を…
「くらえ!フレイム!」
エリスはカインに向けまたフレイムを発動させる
「う、ウォーター!」
カインはエリスが魔法を発動させたのと同時に、呪文を述べる…すると、杖の先から膨大な量の水がフレイムを襲った
「助か…った…?」
フレイムとウォーターが互いに相殺仕合い魔法が消えた…
「ふん……もう少しだったのに…」
腰を抜かしたカインをエリスは見下ろす…
「ご、ごめんね…エリス…あんな事言っちゃって…」
そんなエリスを見てカインは詫びる…自分の為に魔法を真剣に教えてくれていたのに酷い事を言ってしまった…
「僕はただ魔女さんに魔法を教えろって言われたからやっただけ、じゃあ次はその感覚を忘れない為にさっきのを続けるよ」
「う、うん!」
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「ううんっ………?」
顔にかかる夕日に眩しさを感じ目を覚ました魔女さん
「っ!寝過ごした…エリス!カイン!」
二人はあれからどうしたのか?それが咄嗟に心配になり庭に出ていく…すると
「zzz……」
「くぅ……」
二人は庭の草むらで寝ていた…
「…クスッ、心配して損したな…」
エリスとカインの服には所々炭がついている…多分魔法を撃ち合って眠ってしまったのだろう
「仕方ないな…ベットに運ぶか…その後にご飯だね、今日のご飯は豪勢にいこうか…」
魔女さんはエリスとカインを、なんとか抱えベットに寝せた後、ご飯を作り二人が起きてくるのを待った…もちろんお約束で、二人が起きてくるのは夜中になったのであった
魔法習得早く終わらせたいな…なんかこれが続くと長続きしない気がする(´・ω・`)
見てくださった方ありがとうございます!