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出会い
さて次に彼女の話をしようと思う、彼女といっても恋人というのではなく幼馴染だ。
俺が幼稚園の時、いつものように家でピアノの練習をしていて3時のおやつタイムをとっている最中に窓の外からとてもきれいな歌が聞こえてきた、その声は俺を惹きつけて離さなかった。
俺はおやつを食べるのをやめて窓から裸足で庭に出ていった。
当時の俺にとって彼女の家の門はとても大きく俺は開けることさえできなかった、俺はその声が聞こえるたびに歌の聞こえる家の前に行きそこで歌が聞こえなくなるまで目を閉じて聞いていた。
そのせいで母には心配されていたが・・・
そんないつものことだった、いつものように声が聞こえてきて俺が聞きに行くと、門が少し開いていたのである。
俺はトコトコと歌につられてはいっていき彼女を見つけたのだった。