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僕のクラスはBクラス

学院長室で待つこと10分余り


ビビアナさんが戻ってきた


「君の所属するクラスが決まったわ、Bクラスよ」


クラスに対しての説明を受けていない僕はBクラスという結果が良いものなのかそうでないのかがわからない


「Bクラスという結果はどうなのですか?」


単刀直入にビビアナさんに尋ねる


「そうね、東堂とうどう君は今年16歳になったばっかりよね?それだったら素晴らしい結果だと思うよ。何しろ上から3番目のクラスなのだから」


どうやらとても良い結果らしい


あまり魔法戦闘の結果が反映されなかったようだ


Bが上から3番目ということはAクラスの上があるようだ


「とりあえず今日はあなたの部屋の場所の確認と学校案内をしておきましょう、授業に出るのは明日からということにしよう思うんだけどそれでいいわよね?」


「あ、はい!それで構いません」


それからさっきの魔方陣エレベーターが並べられている部屋に戻ってくる


「えっと、前々から思ってたんですがこれなんですか?」


テレポートする機械だっていうのはわかっているのだけれども何故こんなにいっぱいあるのだろう?


「テレポーターのこと?これは特定の場所と場所を移動する為の機械よ。この上に乗って”テレポート”と唱えるとその場所に飛べるわ。この箱の中にあるものは唱えた瞬間もう一方の場所に強制的に飛ばされちゃうから気をつけてね」


(なるほど、場所を指定できるわけではないのか・・・だからこんなにあるわけね)


「じゃあこっちに来て」


1つのテレポーターの中に入る


「テレポート」


目を開けるとそこには無数のテレポーターがあった


「ここがイースティア魔法学院のメイン校舎よ、それで移動は基本ここに並んでいるテレポーターを使うことになるわ。移動場所はテレポーターの側面に書かれているでしょ?」


そこには確かに文字が書かれていた


”daiitikunrenjou”


(ローマ字かよ!?しかも、日本語だし・・・)


まぁ読めないよりは全然ましである


「とりあえずこの校舎から案内するわね」















10分程この校舎についての説明を受ける


簡単に説明すると


1階はテレポーターと職員室があり


2階はFクラスとGクラス


3階はDクラスとEクラス


4階はBクラスとCクラス


5階はAクラスのみ


そして6階にSクラスがあるという


実際にBクラスの中を見てみたところ日本の教室と殆んど変わりないものであった


また、余談であるがBクラスの表記は”Bkurasu”ではなく”Bclass”となっていた


「よし、次は君の部屋へと案内するわね」


そういうと”danshiryou”と書かれたテレポーターに乗り込む


目を開けると汚れひとつ無いピカピカの廊下が一面に広がっていた


(予想以上というか、予想と全然違う・・・良い意味で!!)


もっとこう泥まみれの汗臭いボロアパートのような・・・学校の野球部の部室のような・・・そんなのを想像していたので驚きだ


「じゃあこっちに着いて来て」


階段を3つ上がる


どうやらクラスと同じ階になっているらしい


「ここよ、470番室。基本この寮では2人1部屋っていうことになっているの、この部屋は確かリオン君っていう同じBクラスの子が使っているはずだからあと2時間程待っていたら授業が終わって帰って来ると思うわ。穏やかで優しい子だから安心して」


「あ、はい!わかりました」


「本当は食堂の方にも案内してあげたかったんだけど授業の方があるから案内できないの、リオン君に頼んで」


”ごめんね!あっこれ鍵だから”そういうと階段を下りて行ってしまった


ビビアナさんってやっぱり教師だったんだ、あの人みたいな美人に教えてもらえるなんて羨ましい


そう思う反面、あの時の戦闘を思い出し容赦の無い指導なんだろうなぁと思う


ガチャリ


早速、鍵を開け部屋に入る


10畳くらいある部屋にベッドと机が2つずつ配置されていた


トイレとお風呂も備わっている


暮らしていくのには十分な設備であろう


左側をリオン君が使っているのであろう、ノート等が綺麗に卓上に並んでいる


また、ベッドもきちんと整頓されていているところから真面目だということがわかる


僕は右側のベッドに座りただひたすらリオン君の帰りを待った















ガチャッ


待つこと2時間程、ドアの開く音がする


そこに現れたのはビビアナさんと同じくらいの身長に金髪で青い目をした美男子であった


「あ、はじめまして!東堂とうどう 奈鶴なつるです、君がリオン君?」


「はじめまして東堂君、そうだよ僕がリオン。よろしくね」


話に聞いていたとおり落ち着いた人だなぁと感じる


「あのさ、後ででいいんだけど食堂のほうへ案内してくれないですか?朝から何も食べてなくて」


「あぁいいよ、僕も今から行こうと思ってたところだし。あと、敬語じゃなくていいよー」


「わかった、ありがとう」


その後、僕とリオン君とで食堂へ向かう


その途中


「おーいリオン!一緒にくおーぜ~」


頭に耳が生えている恐らく獣人族なのであろう少年が声をかけてくる


「いいよー、東堂君もいいよね?」


「うん、勿論」


「あら、そちらさんは?誰?」


「僕は、東堂とうどう 奈鶴なつる、よろしくね」


「おう!よろしくな東堂、俺はアシルだ!東堂もBクラスか?」


アシルは僕と同じくらいの175cm程の身長、クリーム色の短髪をしている


「うん、今日試験を受けてきたんだ」


「へぇ~じゃあ明日からよろしくな!」


「うん!」


その後、リオン君とアシル君と一緒に食堂へと向かう


”テレポート”


「ここが食堂だよ、メニューは毎日固定だから好きなものは食べられないけどここの料理はどれもこれも美味しいから安心して」


「おっ!今日、カツ丼じゃん!ラッキー」


そういって駆け出していくアシル


「それで今、アシルが並んだようにあの列に並んで食事を貰うんだ」


(システム的には学食とそう変わらないんだな・・・大きさが桁違いだけど・・・)


日本ではまずありえない席の数だ、恐らく机だけで数千あるであろう


僕たちは本日のメニューのカツ丼を貰って席に着く


僕は、食事をしながらこの2人に僕が異世界から来て何もこの世界のことを知らないことを話した


信じてもらえなかったらどうしようという不安があったが2人はそれじゃあ大変だといいこの世界の常識やこの学校のことについてなど色々教えてくれた


それから2人とも呼び捨てで構わないと言ってくれた


フェティアという全く知らない場所に1人で来て不安だった為かなんでもないことがとても嬉しく思う


その後部屋に戻り、風呂に入り僕は安心して眠りに落ちたのであった

次話でやっと女の子登場させられると思います(´∀`)

ご精読ありがとうございました!

また、評価・お気に入り小説へ登録していただいた皆様ありがとうございます

なるべく1日1話は最低でも書いていこうと思いますのでこれからも読んでいただけると幸いです


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