異世界!?エルフ!?
僕はファビオラと名乗る男の顔を見て驚愕した
「エ、エルフ!?」
長い耳、整った顔立ち、何より緑の髪が印象的だ
「そうだが、何か問題でもあるのか?東堂君」
「い、いえ、初めてエルフの方を見たもので・・・」
なるべく丁寧にできるだけ粗相の無いよう細心の注意を払って答える
「判定」
ファビオラさんは僕の事を怪しむような目で見ながらまたそう呟く
「あの・・・先ほどから何をなさっているのでしょうか?」
「魔法で君が虚言を吐いていないか確かめているのだよ」
(魔法?今この人は魔法と言ったか?)
「魔法なんてものがこの世にはあるのですか!?」
期待が膨らむ
また、もしこの答えがyesなら僕は本当に・・・
「何を言っているんだ君は・・・誰もが使っているであろう?」
僕はどうやら異世界に来てしまったようだ・・・
それから僕はファビオラさんに全てのことを話した
僕が異世界から来たと言うこと
そして目が覚めたら森の中でわけがわからずっと歩いてきたということ
巨大鳥に襲われたことなども詳しく全て話した
ファビオラさんが信用できる人かどうかはわからない
むしろこんな森の中に1人でいること
いきなり僕にナイフのようなものを首にかざしてきたこと
そんなことを考えると信用なんてできない
でも、僕にはもうファビオラさんしか頼りがいない
この人にかけるしかないと思った
「・・・なるほど、事情はわかった。それに君が嘘をついていないことも・・・しかし、あまりにも話が規格外というか、前代未聞なものだから正直私も困惑している」
「どうか、僕にこの世界のことについて教えていただけませんか!」
一体ここがどこであるのか?ここ、この世界は安全であるのか?
聞きたいことは山ほどある
それに気になるのが日本語が通じるということも不思議である
「まぁ待て、ゆっくり1つずつ君の質問に答えていこう・・・」
この世界はフェティアと呼ばれているらしい
この世界にはさっきの巨大鳥のような獣も住んでいるらしい
獣には2種類いて、人類に害が無い獣と害獣と呼ばれる人類に害があるものに分かれているらしい
ファビオラさんはその害獣を倒す仕事、ハンターをいているらしい
今日、ここに来たのも害獣を倒す為だったらしい
またフェティアには人間族・エルフ族・半魚族・ドワーフ族・獣人族の5種の人類がいるらしい
この世界は魔法を基礎として世界が成り立っているらしく16~20になるまで魔法の教育を受ける義務があるらしい
そこで将来自分に合う職を探すのだと言う
ファビオラさんのようなハンター・商人・農民・鍛冶師などが主な職らしい
「他に質問はあるか?」
「えっと、その、魔法の教育を受けるにはお金が必要なのでしょうか?」
僕は無一文だ、それに住む場所も無い・・・
冷静に考えれば考えるほど状況は悪化していく気がする・・・
「あぁ、必要だな」
当然だと言わんばかりの即答
(まぁそうだよな・・・)
「はぁ・・・」
つい出てしまう溜息
「まぁ、そう落ち込むな。条件しだいではそのお金、私がだしてあげよう」
「え・・・」
どんな条件だ?
できることならここはこの美味しい話に乗っておきたい
無一文で魔法も使えないというのはこの世界では相当まずいことだと思うし・・・
「君が将来大人になったときに、私にそのお金を2倍にして返してくれ」
それってつまり・・・
「いわゆる出世払いってやつですか?」
「まぁそんな所だ、君に投資してみるよ」
「もし、僕が返さないで逃げたら?」
「その時はその時だ、異世界から来たっていう子供に投資してみる。面白いじゃないか、それともなんだ?貸してほしくないのか?」
少し怪しいと思ったが、今はそんなことを言ってる暇はない
「是非お願いします」
僕はこの話に乗っかることにした
「よし、では飛ぶぞ・・・」
そう僕に声をかけると青い石のようなものを取り出し宙に放り投げる
「テレポート」
その声と共に辺りが光り輝く
反射的に目を瞑ってしまう
(一体どうなっているんだ?)
目を開けた次の瞬間、僕は街の中に居た