sword & magic
『ニートにはなりたくない!!』
僕もこの前までそう考えていた
でも今は違う
僕は働きたくない!
働かないで暮らしていける、そんな生活最高じゃないか
仕事ってのが面白ければいいんだよ?
でもさ、僕(高校生)の出来るバイトなんてたかがしれている
一度バイトを体験してみたが辛いものだった
働くことをなめていた
夏のティッシュ配りであったのだが、暑いし声出さなきゃいけないし・・・
結局3ヶ月で辞めてしまった
まぁ学校にはちゃんと行ってるんだけどね
そんなことがあって僕は面白い仕事が無い限り働くのは嫌だって思うようになったんだよね
キーンコーンカーンコーン
6時間目の授業終了の合図がなる
この音と共に賑やかになる教室
「ん、なぁ今の現社(現代社会)の授業起きてたか?」
そう声をかけてくるのは中学からの腐れ縁”田中 圭一”だ
「あぁなんとかな」
6時間目に現代社会というハードな授業
教室の半分はダウンしていたんじゃないかと思われる
僕が起きていたのも奇跡に近いほどだ
「ノートplz」
「ほい、明日忘れんなよ」
「わーってるって」
そんな何気ない会話をして少しするとホームルームの時間が始まる
うちの学校はキリスト教の学校なので1時間目の前と6時間目の後にお祈りをする
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アーメン」
何度も聞いた長ったらしいお祈りを聞きながら必要なものを鞄につめる
「んじゃまた明日」
そう担任が言い残し学校が終わる
「おーい田中ゲーセンよってこーぜ」
いつものように田中を帰りに誘う
「わりー今日掃除、先行ってて」
「あーじゃあ今日はやめとくわ、疲れたし」
珍しく授業中に寝なかったしな・・・
(今日はおとなしく家に帰るとしますか)
僕は最近出たアーケードゲームsword & magicというゲームにはまっている
剣と魔法のファンタジー世界で魔物と戦い自分を強くしボスをやっつけるというオンラインのゲームだ
ゲーセンでは珍しいタイプのゲームだ
また1回10分オートセーブというこれまた珍しい物である
「・・・現実があんな世界だったらなぁ」
ついそんなことを呟いてしまう帰宅途中
自宅まで歩いて5分かかるかの距離なのでゲーセンに寄らない日は一人が多い
ガチャリ
「ただいまー」
おかえりの返事は無い、それが少し寂しくもありありがたくもある
実家からこの学校まで距離があったため近くのアパートを借りて高校生になってから一人暮らしをしている
ちなみに僕がバイトしようと思ったのはこのアパートの家賃くらい自分で稼ごうと思った為である
まぁ挫折したのだが・・・
僕はパソコンの電源を入れ軽くシャワーを浴びに行く
これが毎日の日課となっている
汗を流した後、パソコンの前に座りいつものサイトに飛ぶ
【sword & magic ranker 掲示板】
これは、sword & magicの攻略掲示板のようなものだ
ここに質問を書けばすぐに皆が答えてくれる
「ん?なんだこりゃ?」
そのサイトの様子がおかしい
変なURLがレスを埋めている
(危ないサイトか?)
「まぁいっか・・・」
よくわからないけど開いてみることにした
-------------------あなたはこの世界に満足していますか?-------------------
yes no
(no)
-------------------あなたは独りが好きですか?-------------------
yes no
(no)
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その後20くらいあった質問に答えた
そして最後の質問へと進んだ
-------------------あなたは今の世界に戻れなくなっても別の世界へ行ってみたいですか?-------------------
yes no
the last question
(・・・)
今までの質問はすらすら答えられるものだった
まぁ疲れていて眠いし半分テキトーに答えていたからということもあるが
この質問には手が止まった
別の世界の内容が全く書いてないし僕の理想と違うかもしれない
それに、田中やまだ親孝行出来ていない両親もいる
(まぁ所詮、お遊びだしな)
(yes)
回答を終えると
thank you for answer
と画面に出た
掲示板のほうに戻るとさっきのURLが全て削除されていた
少し不安になってきたがそれよりも眠気が増してきた
(寝るか・・・)
まぁウイルスが入ったとしてもなるようになれだ
そんなのんきな事を考えながら眠りについた・・・