表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海の恋歌  作者: 椿ユウ
海賊と海底の姫君
3/3

大陸史3



美しさも、自由も、可能性も、金や権力も、愛さえもナギは生まれた時から全て姉に奪われている。


今では、この国で彼女を意識するのはこの老婆だけである。


ナギのその宿命はあまりにも残酷で、老婆は孫のような王女の不幸を時々こうして嘆くのだった。



「ナギ姫、良く覚えておいで」



幼い王女の歩む道が悪路であると、老婆にはわかっている。


だからこそ、言わずにはおれないのだ。



「人はね……幸せでありたいなら、そうある努力をしなければならないんだよ。

他の誰かから与えられた幸せは、きっかけにすぎない。

ちゃんと自分のものに出来るかは、本人の努力次第だ」



幼い王女の幸せを願い、老婆はその小さな身体を抱きしめた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ