ナツキ・ルウィン・アマハ、イコール、私。
やっと出ました。主人公の名前。(^_^;)
アマハ家の娘になって、あれから5年の月日が流れた。
あたしこと、私=ナツキ・ルウィン・アマハは5歳になった。
前世の記憶については、私が危惧していたよりもかなり軽い荷物になっていた。
どうやら、死天使が名前を持っていったのが功を奏したみたいだ。
名前が思い出せないだけで、辛い記憶も半減するのには驚いた。
自分の事なのに、まるで本を読んで感情移入しているかの錯覚を受けた。
それを見越して奪ったのかは、死天使こと美少年天使の胸中しか解らない。
いずれにしても感謝しても、し足りないくらいなのは事実だった。
あ、私の容姿はびっくりするくらい可愛い。
髪は父様から受け継いで、瞳と肌の色は母様から受け継いだ。
ふわふわの金髪は背中まであり、瞳はエメラルドの宝石をはめ込んだみたいで、肌は陶磁器のような白で、どこかにぶつかったりすると直ぐ痣になるのでもう大変。
兄様のコウも人形さんっぽかったが、私も同レベルだった。
初めの頃は鏡に映った自分の姿に慣れなくてぎょっとした。
どこの美少女か!? って、何度思ったことか。
やっと、今はもう慣れて、あ、映っているのは自分なんだって解るようになりました。
次がちょっと長めになりそうなので、分割しました。