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学院の初日は緊張するものです。



 ジュラーレ学院制服はブレザー系の服で、カラーは瑠璃色、ズボン着用の場合はネクタイ、プリーツスカート着用の場合はリボンでカラーは在籍年数&クラス進級で変化。

 ファーストクラスは淡い桜色、セカンドクラスは淡い空色、サードクラスは淡い紫色、フォース(研究員)クラスは白色という風に分けられている。


 そして、有難い事に制服は女性男性問わず、好きな方を選べると言う不思議な制度のおかげでズボンの方を選択した。男性がスカートを穿いている可能性もあるが、まぁ、気にしないでおこうと思う。

 私は、ファーストクラスなので、ネクタイは淡い桜色。


 姿見の前で、制服を着用し上から下までを眺めてクルンと回る。

 我ながら似合うなぁと、自画自賛してしまう。

 本当なら本来の姿で、スカートを穿いている可愛らしい姿が鏡に映っていた事だろう。

 映るのは、ストレートショートのさらさらの金髪、白い肌、肌に映えるエメラルドの瞳の少年にも女の子にも見える自分。


――――ま、こればっかりは仕方ないよね。


「よし!」

 ぺちんと両手で頬を軽く叩き、気合を入れる。


 ナツキと同じくらいの年齢の人と毎日関わるのは、本当に久しぶりだ。

 正直、本気でどきどきしている。

 家族と使用人達以外で、他人と交流するのは今まで殆どなかった。


 それは、私が持つ力が原因。

 悲しいかな、暴走しても困るからと言う理由で、生身の人間は遠ざけられた。

 私を主に守ったり教育したりしたのは、アンドロイド達だ。

 とは言え、彼らは職務に忠実だし、多少なりともユーモアもあった。

 だけど、今思えば異常な環境で育ったんだなぁと思う。


――――人付き合い、ちゃんと出来るかな?


 一抹の不安を感じながら、私は自室を後にした。



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