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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

続・美少女JK水難事故録

作者: 友唐徒吉

 彼女は洋裁部の部長、ふちみやににあ、渕宮丹々阿と書いてこう読むの。18歳で今年は受験生。

 あたしはこの先輩に追い込まれては絶体絶命のピンチに遭わせるように、仕掛けられた。それも部室の内鍵まで掛けられたらひとたまりもないわ。


「ここは誰にもバレない絶対領域。つまりあなたは……」


 この女部長さん、あたしにヤマしい事するのだわ。こんな百合の関係、まじであり得ないし。


「じゃーーん。参産亭(サンサンテー)ButtoN(ボタン)で『ハイパーカメ()カートレース』しない?」

「先輩、受験生なのに携帯ゲームですか? あたし、一応ButtoNありますけど」

「それ、オンラインの無料ソフトだからダウンロードできるのよ。入れてないなら入れてみてよ。結構発散できるよ」

「まぁ、カメカーは友達持っててプレイしてるし、サワりくらいなら知ってるね」

「じゃあ、パンツ乾かしてる間、レース開始よ!!」

「うわっ、テンション高っ」


 なんやかんやアイロン掛けの後に部屋干しさせてもらってから13分後が過ぎた。時間なんてものはプレイ中はもののあっという間だったわ。


「遊び足りないよ、ブーーー!!」

「今度またオンラインでプレイできるし、その時にチーム参加できたらエントリーしときます。先輩またきます。それでは〜」

「アカシちゃん、その気あったら入部よろしくナ」

「希望しませーーーん」


 あたしは強く入部拒否して一目散に部室を後にした。


「40分後に来いってザインにチャット来たけど、ニーニ、一体なんなん?」


 他の洋裁部員さんたちがあたしの後にゾロゾロと入ってきたらしいわ。


「入部拒否の後輩ちゃんのパンツ乾かしてる間にカメカーでレースしてたのよ〜」

「ニーニ、あんたって人は……」


 こんな部活動の様子じゃ、部長さんだけブッとんでるキャラっぽいな。

 あー、でも一時はどうなることやらってヒヤヒヤしたけど。

 何ごともアクシデントなくて平穏な帰宅ができたから良かったわ。

 めでたし、めでたし!!


 ※これは余談だけどね、渕宮部長の体で支払っていう台詞は、オンラインゲームの試合や勝負の事前に吐く口癖(くちぐせ)なんだって。部室去る前に教えてもらったわ。

 もうヤレヤレだよ、ハァ……。

 

前作品の続き物。連載編集できず申し訳ありません。

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