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クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第四部:ハーレム生活Ⅱ
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優しくしてね

 茂みの奥から更に気配があった。

 まさか……見つかったのか。


 警戒していると、そこから現れたのは……!



「お待たせ、啓くん」

「リ、リコじゃないか! マジか! もう到着したんだ。早かったなぁ」

「飛ばして来たからねぇ。敵に見つからないよう、頑張って来た」



 ほっきーと桃瀬も元気な姿で挨拶をしてくれた。



「寂しかった~? 早坂くん」

「ほっきー、久しぶりじゃん。まさか、来てくれるとは」

「当たり前だよ。仲間がピンチなんだから」


 なんと頼もしいことか。

 前のほっきーは物静かで弱々しかったけど、今は変わった。積極性があるし、サバイバル知識もかなり増えたようだ。



「桃瀬も、変わり無さそうだ」

「うん、健康に問題はないよ。それより、海外の動きが活発だよ、主にアメリカ」


「まさか、ホワイトウォーターか?」


「あ、知ってたんだ」

「そりゃそうだよ。そいつらとドンパチしているんだから」

「マジ!? 本当にこの島にいたんだ」



 俺は今まであった戦闘の数々をリコたちに話した。ホワイトウォーターの軍人が複数潜伏していること。マーカスが裏切ったこと、田中とアキラがなぜかいたことを。そして、殺し合ったことを。



「というわけだ」

「やばいじゃん! 早くお宝を運び出して逃げようよ」


「その為にも、みんなの力を合わせて全てを運び出す。力を貸してくれ」


「分かった。リコちゃんもそれでいいよね?」



 もちろん、とリコはサムズアップした。

 これで決まりだ。この人数なら一日あればいけるはずだ。軍人共に見つからないよう、確実に運び出す……! 作戦開始!!



 * * *



 洞窟の中へ入っては、財宝部屋へ向かい……土嚢袋に宝を詰め込んだ。すぐに一杯になるし、これ何袋になるんだかな。


 作業を続けて休んでは続けていく。


 男の俺がしっかりしないと……だが、体力も持たなくなってきた。


 ついには、ヘトヘトになって俺は財宝部屋の岩場に腰掛けた。



「疲れた……」

「お疲れ様、早坂くん」


「天音こそ、がんばったな」

「少しだけどね。ほら、わたしってあんまり体力ないから」



 現在、珍しく二人きり。

 他のメンバーは外へ向かって歩いているところだ。現在は、俺と天音で財宝部屋のお宝を袋に詰める作業を続けていた。


 あれからもう何時間経ったことやら……。


「少し休もう。あんまり無理しても倒れちゃうから」

「そうだね。……そ、そうだ。今二人きりだし……キスとかしちゃう?」


「い、いいのか」

「うん、いいよ。でも、するのはナシね。汗がね」

「分かった」


 俺は天音を立ち上がらせて肩に手を置いた。それから、優しくキスをした。天音も俺を求めてきた。お互いに求め合い、触れ合った。


 つい我慢できなくなった俺は、天音の服の中に手を忍ばせていく。



「……ちょ、ダメだってば。汗まみれだから……汚いし、恥ずかしいよ」

「天音に汚いところなんてないよ。全部綺麗だ」

「もぉ……少しだけだからね」

「ありがとう、天音。いっぱい愛してあげるからね」

「うん、優しくしてね」



 ギリギリの時間まで俺は天音とイチャイチャしまくった――。



 * * *



 お宝は、みんなの力を合わせ、ほぼ全部を運び出せた。あまりの多さに発狂しかけたが、これできっと報われる。大金持ちだ。



「地面に散らばってる金貨も大体は拾った。多少は取り零しているかもしれんが、もう十分だ」

「そうですね。これ以上は軍人たちに見つかる恐れがありますから、そろそろ船へ」


 北上の言う通りだ。

 ほとんど休憩せずにやっていれば、もう深夜になっていた。リコたちが乗ってきたという船へ向かい、脱出する。


 それでもう無人島とはお別れだ。


「今度は、この宝が詰まった袋を船に積載せねば」

「もうヘトヘトだよぉ」


 千年世が腰を抜かして大の字になって倒れた。他の女子たちもヘロヘロになっている。これ以上は無理だ。


「朝出発しよう。それまではお宝を埋めておいて、洞窟の方で一日凄そう」

「そうだね、早坂くんのプランに賛成」


 反対意見はなし。

 一度、お宝を地面に埋めて隠した。


 なにもなければ明日には出発だ。

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