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クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第三部:ハーレム生活Ⅰ
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無人島へ向かう六人が決定

 あれから一時間後。

 インターホンがずっと鳴りっぱなしだ。


 千年世、桃瀬、ほっきー、リコ、大伊、大塚、琴吹、草埜が到着した。


 みんな私服姿で新鮮だな。

 無人島では制服かジャージだったからなぁ。


 そして、一か月前を思い出す光景だな。


 今回も男が俺一人で……

 女子は十人か。多いな。


 リビングが広くて良かった。

 十人以上でも余裕があるし、なんだかパーティでもやる気分だな。



「お久しぶり、早坂くん」

「おう、千年世。今日は一段と可愛いな」

「ちょっ、いきなり可愛いとか……照れるよぅ」


 照れて顔を赤くする千年世は、本当に可愛らしかった。

 みんなもオシャレしまくっているなあ。

 やっぱり、女子って可愛い服を着ると映える。遠くから眺めていても飽きないな。



 天音と北上がお茶を淹れて、これで整った。



「……さて、あとはオンライン会議組の八重樫さん、篠山さん、野茂さんだが」

「うん。ノートパソコンを用意したから、これに繋げるね」


 ひょいっとテーブルの上に設置されるノートパソコン。天音が設定とか済ませてくれていた。これで全員参加だ。


 しばらくして、三人とオンラインで繋がった。


 八重樫は病室のベッドの上なのだろうか寝た状態だ。



「おっす、八重樫さん。体調どうだ?」

「う~ん、あんまりよくないね。ストレスもあるかも」



 |心的外傷後ストレス障害《PTSD》を患った可能性があるようだ。

 あれだけの大事件があったのだ……心に傷を負った女子も少なくはない。


 意外にも八重樫が該当してしまった。



「無理をしないでくれよ」

「うん、大丈夫大丈夫」


「それじゃ、手短にはいかせてもらうよ」



 俺はあの『無人島』へ財宝を取りにいかないかと、みんなに話した。


 プランはこうだ。



 ①現地へ向かう人数は五~六人

 ②装備や食料は完璧に整える

 ③本州チームを発足

 ④財宝は均等に山分け



 シンプルにまとめた。

 滞在期間は一週間とする。

 長居は危険だからだ。



「ちょっと待って」

「どうした、リコ」


「現在、あの島はね、海上保安庁が定期的に様子を見に行っているんだってさ。ネットで書いてあったよ。見つかれば逮捕だって」


「マジかよ。そんなリスクがあったとは」


 だけど、そのリスクを背負ってでも、行く価値はあるだろうなあ。財宝が見つかれば大金持ちだからな。


 その財宝の在り処は、俺が知っている。

 ただ、本当に中身があるかまでは分からない。


「やるしかないんじゃないかな。あるかどうか蓋を開けてみるまで分からないし、財宝があったら、みんな幸せになれるし、なかったその時はその時だよね」


「私は愛ちゃんに賛成だな~」


 桃瀬は賛同してくれた。

 あとは、他の人だが。



「多数決を取る。賛成の者は手を挙げてくれ」



 全員が手を挙げた。

 なんとなく、こうなる気がしていた。


 となれば、俺は再びあの島へ行かなければならいのか。まあいいか、今回は装備も充実させていくし。


 本州のチームと連絡を取り合って行動するから、前とは大違いだ。



「それで、誰と誰が行くわけ?」


「良い質問だ、大塚さん。

 俺、天音さん、北上さん、大伊さん、琴吹さん、草埜さんの計六人にしようと思う」


 すると、琴吹と草埜が驚いていた。



「ちょ、ちょ、ちょいちょい! 自分ですかぁ!?」

「だって、琴吹さんって北上さんとサバゲー仲間でしょ。頼れそうだし」

「そんな理由でぇ!? ……うぅ、いいけどさぁ」


 いいのかよ。

 あんまり乗り気ではないのかな。

 だけど、エアガンとはいえ銃の腕前はあるだろうし、サバイバルの知識もあるはずだ。


「あと、草埜さんを選んだ理由だけど……」

「なんで、わたし?」

「うん。草埜さも只者じゃないなって思ったんだよ」


 以前、少しだけ北上と殺り合っていたし、あの力は馬鹿にできない。だから、彼女だ。


「武術を習っていたんだ。通信教育で」

「それであの強さ……凄いな」

「それほどでもないよ。普通」


 普通って……。通信教育の武術で北上と互角なのかよ。どういう武術だよ。ちょっと気になるじゃないか!



「よし、現地組はこれで決定で。残り人たちは本州で情報を集めたり、現地の俺たちと連絡を取り合ってもらう。八重樫さん、リーダーできるかな」


「残念だけど、このザマだからね。リコに任せたい」


 すると、名指しされたリコは青ざめていた。


「リ、リコ? うそでしょ。リコは……リーダーってタイプじゃないよ?」

「いや、出来るさ。リコなら」

「でも……」

「私の代わりに頑張ってほしい」

「分かったよ、千夜ちゃん」


 これで決まりだ。

 本州のリーダーは、リコだ。


「リコ、無人島には橘川の残した『スターゲイザー』という通信システムが残されたままだ。あれを使えばネットが使えるから、連絡も取り合える」


「ストラ社の最新衛星システムだっけ。凄いよね」

「詳しいな、リコ」

「ガジェットとか好きなんだ」


 女子にしては意外すぎるっていうか。

 まあいいか。


 これで全ては決まった。



「みんな、部屋は自由に使ってね」



 天音がノートパソコンを支給していく。さすが金持ち!

 連絡専用のスマホまで用意してくれたし、回線もばっちり。これで本州組の準備は整った。


「リコ、オンライン会議でいつでも連絡してくれ。あと位置情報を常に送る」

「最新のGPSでみんなの位置やバイタルをモニタリングしているよ。千夜ちゃんとほっきーたちと協力する」


「おう、頼んだぞ、リコ」



 準備を整え、明日には出発だ。

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