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クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第八部:最後の無人島

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最終作戦

 目の前の男(?)が八咫烏の(ボス)だとすれば、俺はコイツを倒さねばならない。

 日本の為ではない……俺たちの未来の為に。



 きっと、俺たちは近い将来、八咫烏と対決することになるだろうと思っていた。そして、その時はついにやってきた。

 向こうから案内してくれたのだ。


 これは決して窮地(きゅうち)ではなく、好機(チャンス)



 だから、俺は――



 ◆



【三日前:姶良市(あらいし)



「――というわけだ、早坂くん」



 姶良市(あらいし)を出る前、木下さんは俺に提案した。

 みんなを集め作戦を立てておきたいと。

 多分、これから八咫烏との最終決戦があるかもしれないと予想して。


「そうですね。現在、あらゆる組織に狙われていますが、一番の厄介者は八咫烏で間違いありません」


「ああ。暴力団や警察はそれほど重要ではない。君たちは一刻も早く海外へ逃げるべきだが……八咫烏を止めねば難しいだろう」



 裏の国家権力が動いているのでは、空港も止められるだろうな。

 だとすると、八咫烏を潰すしかない。

 潰すことが難しいのなら、せめて“麻痺(まひ)”させられれば……海外へ逃げることはできるはずだ。



「分かりました。そうします」

「行先は決まっているのかい?」

「……そうですね。俺個人としてはマレーシアかな、と」

「うむ。それがいいだろうね」


 理由としては“住みやすい”これに尽きる。

 英語が通じるし、物価も安い。

 一通りの施設も整っているし、不便はない。

 税負担もかなり軽いらしい。

 更に、外国人でも不動産は購入できる。これが大きい。

 ので、俺はマレーシアに目星をつけていた。

 もちろん、他の国も選択肢に入れているが、俺たちのような大所帯では……今のところマレーシアしか考えられない。

 快適に暮らすなら、尚のことだ。



「それで……作戦とは?」

「それなんだが、私は別行動をとる。途中で抜け出し、そして君たちを遠くから監視する」


「なるほど! それで八咫烏の居場所を突き止めるんですね」

「そうだ。噂によれば、彼らは長野県のどこか地下深くに施設を作っているとか」

「へえ、詳しいですね」

「桃瀬ちゃんから聞いたんだ」


 そうか、桃枝が。

 ケムッキーさんの情報を聞いたんだな。

 だけど、八咫烏の拠点がどこにあるか特定はできていない。

 となると、木下さんに俺たちを尾行してもらう方が都合がいい。もしも、俺たちがヤツ等に捕まれば……いや、多分そうなるだろう。

 きっと捕らえられて地下に連れていかれる。

 そんな“予感”がしていた。

 俺の勘はよく当たるからな。


「分かりました。では、木下さんは遠くからついてきてください」

「ただし、私の単独行動になる」

「なぜ、ですか?」

「警察内部にも八咫烏の関係者が入り込んでいるらしい」


「マ、マジですか!?」


「残念だが……さすがの警察も八咫烏に立ち向かえるほどの権力はない」



 それほどなのか、八咫烏。

 ということは警察が動いて逮捕……というのも難しいのか。

 犯罪組織ではないから?

 そうでもなさそうだけど。

 俺たちを殺そうとしてきているし。



「それは厳しいですね」

「だから、私は先に手を打つ」

「手を打つ、とは?」

「もう誰が裏切り者か分かっている」

「そうなんですか!?」

「古森の上司さ」

「本当ですか、それ」

「ほぼ黒で間違いない。私は彼を止める。そして、君たちに追いつく」

「……了解しました。どうか、木下さんも無茶なさらず」



 木下さんは微笑む。

 こっちのことは任せてくれと。

 きっと大丈夫だ。木下さんならやってくれる。


 それから、俺と木下さんは長野での作戦も緻密に練り上げていった。


 俺も妥協せず――“隔離中”の仲間を使えることを話す。



 いよいよ、(ルナ)(ヒカリ)(いかずち)に動いてもらう時がきた。たまにはアイツ等に動いてもらわないとな――!

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