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クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第八部:最後の無人島

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裏の支配者『八咫烏』

 地下の更に地下には、謎の空間があって……大仏までありやがった。

 いったい全体どうなっているんだ、ここは。

 少なくとも、かなりの奥深くまできたはず。

 そんなところに、こんなモノがあるなんて……地下帝国でも築いているのか?


「現人神……いったい、何者なんだ」

「それは会えば分かること」


 黒子のリーダーに連れられていく俺。

 この先に『八咫烏』のボスがいるということか。


 しばらく通路を歩き、ようやく広い空間に出た。薄暗くて、けれど和風な感じは変わらない。

 地下の中なのに、日本庭園が続く。

 よくもまぁここまで再現したものだ。

 莫大な金が掛かっていそうだなと俺は思った。



「……でけぇ門だ」

「この先に“あのお方”はおられる」


「そうかよ。あんたも来るのか?」

「そんな恐れ多いことができるか。お前、一人でいくのだ」

「なんだって……?」


 そんなことしていいのか。いざとなれば、俺は一人でも戦うけどな。


「ひとつ忠告しておくが、戦おうなど思わないことだ。いや、それは無理なんだがな」


 門が自動的に開くと、奥の部屋が現れた。まるで玉座だな。

 これまた薄暗い部屋に入った。

 ここが……八咫烏のボス部屋ってところか。

 てっきり、東京か京都辺りにあると思っていたのだが、まさか長野とは……そう勘づかれない為でもあるんだろうけど。


 そうして俺は一人で奥へ向かった。


 真ん中あたりまで歩くと――突然、頭上から何か降ってきやがった。



『――ガシャン』



 金属音が響き、俺は焦った。


 こ、これは……!



 牢屋!?



「くそっ、なんだこれは!」



 ――そうか、さっき男が言っていたのはこのことか。

 戦うのは無理とは、この牢屋が降ってくるから無駄だということか。最初から俺を閉じ込める気だったのか。

 さすがに用心はしていたわけか。


 気づけば、あの男の気配は消えていた。

 他の黒子たちもいない。


 あるのは異様な気配だけ。



 ま、まさか『現人神(ボス)』か。



 奥にポツンとある玉座。その後方から現れる影。

 全身が黒い布で覆われており、顔すら分からない。目元がこちらを向いているくらいだ。

 なんだアレは。


 あんなのが八咫烏の現人神? ボス?


 ふざけんな。



『…………』


「あんたが八咫烏のボスか?」


「そうとも。私が八咫烏を統べる存在である」



 ……この声、女? いや、分からん。男っぽさもある。声だけでは判断がつかない。あの黒い布を引きはがして正体を突き止めないと。


 だが、こんな牢屋の中では無理だ。手が届かない。



「へえ。それで……日本を乗っ取る気か? クーデターでも起こす気か?」

「その必要はない。日本は既に我々の手中にあるのだから」



 一字一句丁寧に言葉を話す八咫烏の主。

 ずっと昔から裏で操っているってことか……。よく聞かされる都市伝説の噂は本当だったのか。

 桃枝から進められて動画を見るようにしていたが――ケムッキーさんの情報は本当ってことか。スゲェな、あの人。


 つまり『裏天皇(・・・)』ってことだ。


 ならば、俺がこのクソ組織をぶっ潰すしかないか。あるいは日本を脱出して……海外へ移住するか。選択肢はいくらでもある。


 なら、俺がやるべきことは決まっている。



 ……“作戦”をここで発動する。

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