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クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第八部:最後の無人島

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地下の秘密とは

 地下の秘密を教えてくれるという。

 いったい、なにを目論んでいるんだかな。


「……哲くん。妙な感じがします」


 耳打ちしてくる北上さん。その目は、いつでも“隠し武器”で戦えるぞと言っているようだった。実際そのつもりだろう。


 だが、ダメだ。


 今はほとんど黒子がいないが、明らかに気配は多い。

 俺たちを監視している証拠だ。

 もし闇雲に襲撃しても、周囲に隠れ潜んでいる黒子によって反撃されるだろう。このリーダー各の男を倒しても、あまり意味がないとも感じていた。

 きっとこの男が死んでも、他の変わりがいるに違いない。

 だから今は八咫烏の秘密を探る方が優先だ。


 なぁに、きっと隙はあるさ。


 それにしても。


 ソ連の『コラ半島(はんとう)超深度(ちょうしんど)掘削坑(くっさくこう)』とやらと何の関係があるんだろうな。



「早坂 哲。お前だけこちらに来るんだ」

「俺だけ? なぜだ」

「わざわざ大人数で見る必要はない。それに、可憐なお嬢さんたちはこれから牢に入ってもらうのだからね」


「なんだと……」


「おっと抵抗するなよ。お前たちは常に命を狙われていると思え」


 ということは、遠くから俺たちを狙撃できるってことか。

 少なくともこの場所はバカみたいに広いし、妙に入り組んでいる。スナイパーがいてもおかいしくない。



「早坂くん」



 心配そうに俺を見つめる天音。

 他のみんなもそうだ。桃枝や千年世も不安気だ。リコと艾も。


「大丈夫だ。ちょっと見に行ってくるだけだ」


 そんなわけで、俺とみんなは別れることに。

 みんなはそのまま別方向へ。あっちに牢があるのか。


 ……きっと大丈夫だ。


 こちらが財宝の在り処を話さない限りは、命を奪われることはない。

 みんな情報を渡さないよう訓練されているし、どんな酷い尋問や拷問を受けようとも吐くことはない。



「さあ、行くぞ」

「……わかった」



 俺ひとりだけ男についていく。

 更にエレベーターがあるらしく、地下へ向かうことに。

 まだ下があるのか。


 この地下は本当に『コラ半島(はんとう)超深度(ちょうしんど)掘削坑(くっさくこう)』に匹敵する深さなのか……?


 そんなワケがない。

 現代の技術的に不可能だ。


 どんなに深くても数百、数千がいいとこだ。確か地下シェルターでも最大でも2,000メートルのはず。ソ連の掘削抗はただの穴を掘っただけで、12,262メートル。

 となると、ここはそう深くはないはずだ。


 よくて数百ってところだろうか。



 ――更に地下へ降りる。



 こんなに深く……いったい何を作っているんだ。



「……着いた。こっちへ来るんだ」



 あれから、かなり降りてきたが……これ以上なにがあるんだ?

 扉が開くと、そこは――。



 ……え、なんだ、これ……!



 ここが『八咫烏』の本拠地なのか……?

 目の前には急に和風な通路が現れ、俺は頭が混乱した。まるで地上のような風景がそこにはあったからだ。


 ……なんで石畳?


 添水(そうず)もあるし、苔が至るところにある。かなり立派な通路だぞ。

 とても整備されていて俺はただただ驚いた。

 いったい、なんの為にここまで仕上げてあるんだか。



「この先だ。少し長いがな」

「なんでこんなものが地下に」

「さあな。“上”の考えることは分からん」



 男は苦笑しながらも石畳を歩く。

 俺はその背後をついてく。

 やがて大きな扉の前にたどり着ついて、男は中へ。



「――なッ!?」



 なんだこりゃ……!

 地下にこんなものがあっていいのか!!


 目の前に現れる巨大な大仏。

 こ、これって奈良の大仏に匹敵する大きさだぞ。こんなデカいものをどうやってこんな最深部に……?



「さあ、奥で“現人神(あらひとがみ)”がお待ちだ」



 な、なにッ!?


 現人神って確か、人間の姿の神って意味だよな。つまり、八咫烏のボスがここにいるってことか……!

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