表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第八部:最後の無人島

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

285/288

コラ半島超深度掘削坑

 日本の――世界の真実を知った。

 なんて恐ろしい計画を。

 俺たちはこんなことの為に命を狙われていたのか。

 八咫烏は……この組織は腐ってやがるッ!



「早坂 哲。お前たちは終わりだ……」



 俺たちを連れてきた八咫烏の幹部は、不敵に笑う。

 あれから長い戦闘の末に膠着(こうちゃく)状態に。

 だが、絶望的の状況の中で“奇跡”が起きた。



「――さあ、どうかな。こっちには最高の味方がいるからな」



 そうさ。仲間のおかげで今まで切り抜けられたんだ。

 だからきっと……いや、必ず帰ってみせる。地上へ。



 ・

 ・

 ・



 異様に静かで、水滴のしたたる音しか聞こえない。

 バスへ乗り込んでから目隠しをされていて、俺たちがどこへ向かっているのか分からない。

 恐らく噂の『八咫烏の研究所』だろうが、正確な場所は不明。よほど知られたくないというか、秘密の場所なのだろう。


 一時間か二時間経過した頃――バスは停まった。


 目隠しは外されず、そのままバスを降りた。……外は静かで自然の音しかしない。風の音、鳥の鳴き声など。



「真っ直ぐ歩け」



 あの黒子のリーダーの声だ。かなり低い声。30~40代、それ以上だろうか。

 指示通りに俺たちは真っ直ぐ歩く。

 これでは天音や北上さんに耳打ちもできないな。


 今はただ歩くのみ。

 言われたとおりに向かっていくと、ある場所で止まった。今度はどこだ?



「…………」



 ふと、北上さんの殺気を感じた。今にも動き出しそうな気配だ。だが、今ではない。

 いざとなれば、いつでも反撃できるぞ――そんな意志を感じた。


 だが。



「やめておけ、北上 絆」

「……!? なぜ、あたしの名を……!」


「お前たちの個人情報を手に入れるなどたやすいこと。調べは済んでいる」

「……くっ」



 となると、今までの俺たちの行動も全て筒抜けか。本当にあるのかもな、エシュロンなんてものが。

 あらゆる情報が抜き取られていると思った方がよさそうだな。

 だけど、心の中までは読めないはずだ。

 さすがのコイツ等も超能力者ではない。ただの人間だ。


 しばらくすると、床が急に振動をはじめた。これは……隠しエレベーターか。秘密の地下へ通じる通路ってことか。スパイ映画とかでよく見るやつじゃないか。

 しかも、かなり地下へ向かっているようだ。

 どこまで降りる気だ……?


 長いこと待つと、ようやく到着したらしい。


 また歩かされて少しすると、ようやく目隠しが外された。



「……まずは早坂、貴様からだ」

「なに? みんなは?」

「仲間はしばらく牢の中で過ごしてもらう」


「お前……!」


「そう感情的になるな。ここは一般人も立ち寄れぬ地下だ」

「どういうことだ」



 黒子のリーダーは静かに笑うと、ついに素顔を見せた。……コイツは驚いた。もっと、おっさんかと思ったが……かなり若々しかった。つか、俺たちと年齢が変わらないんじゃないか、コイツ。


 ロングヘアだが、美形なせいか違和感はない。

 こんな俳優のようなやつが八咫烏のメンバーだと?



「驚いたか」

「……まあな。まさか若いとは思わなかった。そんなツラして声が低いとは」

「私の唯一の欠点かもな。だが、気にしていない。完璧な人間などいるはずもない。私の場合、たまたまこの声だったということだ」


 八咫烏に加入していることもな。


「で、なにが言いたい? この地下はなんだ?」


「お前はソ連の『コラ半島(はんとう)超深度(ちょうしんど)掘削坑(くっさくこう)』は知っているか?」


「知らん」


「だろうな。1970年にはじまった地殻深部を調べるプロジェクトさ」


 そんな古い情報を俺が知っているわけがない。ソ連にもあまり興味がないからな。


「へえ」

「ソ連は地下を掘り続け、1989年には12,262メートルに達したという」

「だからなんだよ」


「教えてやろう。この“地下の秘密”を」

「……え」



 ま、まさか……この場所が12,262メートルだとでも言う気か? いや、そんなはずはない。地下へ行けばいくほど高温になり、高圧になる。人間が住めるような場所ではない。

 そこはまさに『地獄』だ。


 だけど、この地下の目的はいったい……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ