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クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第八部:最後の無人島

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先にキスしてっ

 外食を済ませた俺たちは、ホテルへ戻った。

 あんまり外でウロウロしていると補導されかねんからな。


 それに、俺たちは命を狙われている。夜ともなると、更に危険だ。


 だから早々にホテルへ戻り、各々部屋へ戻っていた――はずだった。



「……むむぅ」



 部屋へ戻る際、天音が強引に俺の手を引っ張った。連行された俺は現在、天音の部屋にいた。ふかふかのベッドの上でひとりぼっち。


 天音はシャワールームで体を清めているところだ。

 ……ドキドキする。


 つか、どうせなら一緒に入っても――いや、狭いか。


 しばらく待つと天音がバスタオルを巻いた状態で出てきた。



「……あ、あんまり見ないでよ」

「お、おう……」



 凄く色っぽい。分かっているけど、エロすぎるって。

 本当に何度見てもスタイルが抜きんでている。さすが元アイドル。


 今度は俺の番。

 シャワー室へ向かい、体を丁寧に、隅々まで洗う。


 そして、部屋へ戻る。

 天音がベッドの上で俺を待っていた。

 やっぱり、その為……だよな。



「シ、シよっか…………」

「……そんなに溜まっていたのか、天音……」


「だ、だって……みんないるし、タイミングないじゃん……。それに、これから長野へ行くんでしょ。多分、シている時間ないしさ……」



 顔を真っ赤にさせ、正論を言う天音さん。まったくもってその通りである。

 この分だと、こういう機会はもうしばらくはないだろう。それこそ、海外へ移住してからになるかもしれない。


 そうだな、今がその時だろう。


 という俺も、随分とご無沙汰なので……欲求不満といえばそうだった。



「じゃ、じゃあ……遠慮なく」

「う、うん」



 テレビの音量をあげておく。

 声が漏れたら大変だからな。


 それから俺は、天音をベッドに押し倒した。こんな風にホテルでするのは初めてかも……。


 そっと肩や腕に触れていく。

 白い肌がつやつやで弾力がある。別次元の肌質だな。



「すごい……」

「く、くすぐったいよぅ」


「次は胸に……」

「そ……そこはまだダメ! 先にキスしてっ」


「そうだな」



 天音はキスからでないと気持ちが入らないらしい。ので、俺は丁寧に気持ちを込めてキスをした。

 久しぶりの甘いキスだ。



「……ん」



 時間を忘れ、何度も何度も唇を奪い続ける。

 これだけでも十分幸せ。

 でも、この更に先へ進みたい。


 バスタオルをはがしたい。



「天音、取るぞ……」

「…………ど、どうぞ」



 久しぶりなせいか緊張で手が震える。未だに俺は慣れないというか、いつも無我夢中だからな。今日は忘れられない夜にしたい。


 だから、俺は天音を愛する。ずっとずっと時間の許す限り。



「今日はたくさんシしような」

「うん、いっぱいシて」



 そうして俺は天音を愛し続けた。


 ・

 ・

 ・


 気づけば朝を迎えていた。

 本当に不眠不休でヤっちまった……!


 我ながらよく体力がもったものだ。だが、天音は満足そうだ。という俺も幸せすぎて眠気など吹っ飛んでいたほどだ。



「大丈夫か?」

「ちょっと眠いけどね。そろそろ寝る?」


「そうだな、寝不足はキツイ」

「じゃ、一緒に寝よっか」

「おう、そうする」



 今からなら三時間は寝られるかな。

 北上さんに交渉して集合時間を伸ばしてもらおうかな。

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