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クラスメイトの美少女と無人島に流された件  作者: 桜井正宗
第七部:日本脱出

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隠し子を作りたい北上さん

 空は闇に染まった。けれど月明りのおかげで視界は良好だった。

 夜の海というのも悪くない。

 プチデートなので雑談をしながら散歩だ。

 十分な気分転換になったのでホテルへ帰還。事件に巻き込まれることなく帰れた。どうやら、気配は気のせいだったらしい。


 だからと言って油断はできないが。


 部屋へ戻ると桃枝が俺のベッドの上でノートパソコンをいじっていた。シャツ一枚の姿で。


「おかえりー。てっちゃんと絆ちゃん」


 にゃはーと猫のような表情で出迎えてくれた。あまりに可愛いので癒される。



「ただいま」

「ただいまです」



 俺もベッドへ。北上さんは椅子に座った。

 あれから時間も経った。なにか情報を掴んでいるといいが。



「桃枝、なにか進展は?」

「うーん、成果は得られませんでした!」

「ダメか」

「だぬー。てか、お金たっぷりあるんだし、人生をゆっくり楽しむのもいいじゃなーい」


 一理ある。なにも考えず、大金でリッチな生活を送る。でも、それは日本では無理だ。もっと安全な国へ移住してからでないと。


「まずは国を選定してからだ」

「いやぁ、日本で少しは豪遊しようよ~。夢の国とかUSJとか行こうよぉ」


 桃枝は遊びたいらしい。女の子はそういう場所が好きだよなぁ~。いや、別に否定しているわけではない。俺もどちらかと言えば行きたい派だ。だけど勇気がない。

 今までは相手がいなかったから……!(泣)

 抵抗がありすぎる。


「すまん。行きたいのは山々なんだが……耐性なさすぎて楽しめなさそうだ」

「あー…。てっちゃんって元々は陰キャだもんね」

「今でも本質は変わらんと思う」

「いやいや、さすがに変わったって。こんな大所帯でさ」


 それもそうか。あんまり実感はなかったのだが。



「あ……あたしも行きたいです!」



 すっくと立ち上がる北上さん。まさかの賛成派!


「え、北上さんって夢の国とか興味あったんだ」

「もちろんです。本場生まれですから!」


 そうだった。ハーフなのは知っているが、アメリカ育ちだったんだよな。なんとなく聞いたことがあった。

 それでノリがいいわけか。



「みんなのケガが治ったら考えよう」



「分かりましたっ」

「分かったよぉ~」



 北上さんも桃枝も納得してくれた。夢の国かぁ……いつか行けるといいな。まあ、日本にこだわらなくとも海外にもあるし、いつでも約束は守れるか。



「俺は温泉行こうかな」

「あ、てっちゃん」

「どうした、桃枝」

「そういえばさ、櫛家のことなんだけど」

「なんだ、動きがあったのか?」

「うん。某掲示板によると、私らのこと血眼になって探してるみたい。やっぱりアレだね、万由里ちゃんをやっちゃったのはマズかったねー…」


 千年世が容赦なくぶっ放したからなぁ。止める暇もなかった。とはいえ、あの状況は仕方がなかった。

 爆弾を身につけ、みんなを人質にしていたし。


「しばらくは櫛家に命を狙われるわけだな」

「んだね。気を付けた方がいいよ~」


 調べ疲れたのか、桃枝は眠った。……そこ、俺のベッドなんだけどな。いいけどね。


「哲くん。あたしが櫛家を紹介したばかりに……」

「気にすんなって。櫛家の援助がなければ俺たちは神造島でまともに戦えなかった。それは事実だ。裏切られるとは思いもしなかったけどね」


「本当に申し訳ないです」

「いいってことさ。俺は温泉に入る」

「了解しました。途中まで護衛します」

「大丈夫だよ。今のところガチでヤバイって気配は感じないから」


「ダメです。哲くんにもしもの事があったら……泣いちゃいます」


 本気の眼差しを向けられ、しかもちょっと泣きそうな感じになられ、俺は激しく動揺した。――まてまて。北上さん、こんなキャラじゃなかったよな!?

 かつてのクールビューティーはどこへいった……。



「どうしたのさ。なんか変なものでも食ったのか?」

「違います。本当に心配しているんですよ」

「そりゃ嬉しいけど」


「やはり、子供を作っておくべきです。もちろん、あたしとの!」

「――なッ」


 以前も言っていたな。そこまで求められると俺も本気になってしまいそうになる。

 俺の身にもしもがあっても子供に託すことができる。北上さんだけでなく、天音たちも安心できるかもしれないな。


 将来を考えても――いや、冷静になれ。早すぎるって。

 一応学生なんだがッ!


「今後は大人のゴムはナシにしましょう」

「ぶはっ!! 真面目な顔でなにを言っている!!」


「赤ちゃん、作りましょ」

「………………」



 これほど身も心も、脳も停止したことがない。

 北上さんがあまりに真剣すぎて、俺は石化するしかなかった。…………どうすりゃいいんだよ!?

 作るしかないのか……。



「隠し子くらいは必要でしょう」

「そんなグイグイ来られても! ちょ、おい……俺の股にィ! 手をォ!」



 はぁはぁと興奮気味の北上さん。なんか発情してないか? やばいやばい、俺襲われちゃう……!



「哲くん……あたし、今日は危険日なんです」

「余計ダメだろ!!」



 などという俺の叫びも虚しく、抱きつかれてしまった。……やべ、北上さんの腕力強いから抜け出せないんだよな!



「愛していますよ、哲くん……」

「ちょ、お!? うお、うおおおおおおおおおおおお!?」



 脱がされるううううううう!!

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