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大富豪との取引開始!! 島の防衛力を更に高め、奇襲に備える

 どうやら歴史的な財宝を収集する有名なアイテムコレクターに目をつけられたらしい。その後、桃枝が(ルナ)たちから取引を引き継いだ。

 ノートパソコンを器用に使い、英語でオンライン取引しているところを見ると任せて良さそうだ。


「てっちゃん、相手は大富豪の代理人らしい」

「取引できそうか?」

「うん、上手くいきそう。ただ、財宝をどう渡すかだよね」

「ロシア人か……」

「妨害があるだろうね」


 桃枝が危惧することは分かっている。

 月たちの方にも現れたくらいだからな。


 この神造島にすら現れ始めている。

 決戦の日は近いだろう。

 俺はそんな“予感”がしていた。


 そんな話が進む中、天音と北上さん。リコ、そして万由里さんも起床してきた。


「おはよー、早坂くん」

「おう、天音。眠そうだな」

「朝は弱いの~。って、知ってるでしょ」


 そうだったな。

 俺はみんなの分のコーヒーを淹れていく。

 それと同時に先ほどの取引のことを打ち明けた。



「みんな、聞いてくれ」



 残りの全ての財宝に買い手がついたこと。

 今現在、桃枝がオンラインで取引を進めていることを話した。


「なんと。いつの間に話が進んでいたのですか」


 驚く北上さん。


「今朝さ。運が向いてきているかもしれないな。けど……」

「ロシア人ですね」

「狙われる可能性は非常に高い。今までの流れと俺の勘だけど、確実に奇襲攻撃を受けるだろう」


「でしょうね。その為にも神造島の防衛力を上げておくべきです」


「そこでだ。北上さんと万由里さん」


「「?」」


「早急に櫛家へ取引を持ちかけて武器と防衛兵器の手配をお願いしてくれないか」



 俺はそう提案した。

 もちろん、その見返りは払うと約束して。


「そうですね、今ある武器では勝てないかも」


 険しい表情で北上さんはそう分析した。

 一方で万由里さんも同意。


「わたくしも北上さんの意見に同意です。今の状況では全滅もありえるかと。なので、武器調達には賛成です」


「櫛家に頼めるかな?」


「もちろんです。必ずお爺様を説得しますから!」


 頼もしいな。

 やっぱり、万由里さんに来てもらって正解だった。



「それじゃ、北上さんと万由里さん。頼んだよ」


「了解です」

「お任せください!」



 二人ともいい返事をくれた。

 それから、しばらくは警備係をローテーションでやることに。

 ロシア人の奇襲に備える為だ。



「じゃ、今日はわたしが行くね」

「俺も行く」

「早坂くんも来てくれるんだ!」

「ああ、二名体制だ」



 現場を任せ、俺はカバンを手に持ち歩き始めた。



「ねえ、そのカバンには何が入ってるの?」

「あとで分かる。それより、天音。ハンドガンは持ってきているか?」

「もちろんだよ~。二丁仕込んである」



 今日の天音は、ショルダーホルスターを身に着けていた。二丁のハンドガンを装備し、準備は万端だ。

 俺もメインウェポンのスターム・ルガーSP101を所持している。それといくつかのグレネード弾。いざとなれば、これで応戦する。


 海岸沿いを少し歩き、人気のない場所に。



「よし、ここでいいだろ」

「なにをするの? ……って、まさか」


 頬を赤くする天音。


「おいおい、天音さん。いくらなんでも朝早くからシないって」

「そ、そっか……。ちょっと期待しちゃった」



 まったく、天音は昔に比べて大胆になったな。

 だが、それがいい。


 それは置いておき、俺はカバンを開けた。


 中には『小型ドローン』が収められている。



「これを使う」

「へえ、ドローン! でも、今って飛ばすのうるさいよね?」

「大丈夫。これはちゃんと申請登録してある機体だからね」

「へえ!」

「それにここは俺たちの島。特定飛行にはならないからね」

「あ、そっか!」



 さっそく起動して、俺はドローンを飛ばす。

 リモコンの画面にはリアルの空撮映像が映し出された。ぐんぐん上昇して、50メートル、100メートルと空へ。


 神造島の全貌が明らかになっていく。


 うん、とりあえず周辺に怪しい船とかはいなさそうだ。

 このままドローンで監視を続けていく。

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