冒険者ギルド(テンプレは無いよ)
ついに登録!
「へぇ~中はこんな感じになってるのか・・・」
受付する場所が数か所に、その横が酒場になっている。それにしても受付も女性の方だけでなく男性の方もしてるのか・・ただどちらも美男美女がやっているとこはかわりないな。俺はカッコイイ男性のしている受付へ行くことにした。
「こんにちわ、本日はどのようなご用件でしょうか?」
爽やかな挨拶である、流石蒼髪ロングのイケメンだなぁ。
「こんにちわ、冒険者になりに来たんですよ。田舎から出てきて今日街についたばっかりなんですよ!」
今日街についたことも言っておけばおススメの宿とか教えてもらえねぇかなぁ。
「そうですか、冒険者は危険もありますけどランクが上がって有名になったりすれば色々と夢もありますからね。まずこの説明文読んで問題なければこっちの紙に記入をおねがいします。」
「わかりました。(今日街についたとこは反応なしか・・・)」
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1・冒険者は危険と隣り合わせなのでケガや死んだとしても自己責任
2・依頼の失敗や途中でのリタイアは違約金を支払わないといけない場合もある。何度も同じようなことを繰り返した場合ギルド追放処分になることもある(その場合他の街で登録のやり直しもできない)
3・冒険者同士のもめ事は基本ギルドが介入することはない。
4・ランクの内訳・GランクからF・E・D・C・B・A・Sランクとなっている。Gランクは見習いで一定期間(30日)以内に依頼を一定数こなしFランクに上げないと除名となり、180日間冒険者になることは出来ない。基本的に最初はGランクから始まる。
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などといったことが書かれてある、意外と単純なことだけしか書いてない。というか文字は普通に読めるのか・・良かった。
「注意事項兼説明みたいな感じですかね、他に注意することとかないですか?」
「一応これは大雑把に書いたものですから、細かく説明するとまだあるんですけど大体こんな感じですから大丈夫ですよ。ぎっしり書いた紙とかだと確認もしない人も多いですから・・・。それと壁にも一応これと同じもの貼ってあるんで気になったら見てください。」
まぁ冒険者には大雑把な人が多そうだもんなぁ。
「了解です、っと後は紙に記入か」
名前と年齢と得意な武器種だけか・・武器種?得意な武器とかねぇよ・・・
「得意な武器とかないんでここ空欄でもいいですか?」
「いいですよ。そこの欄は初心者の方が、パーティーメンバー探してるときに職員に聞きに来たりすることもあるのでそういう時に参考にさしてもらってるだけですから。大体慣れてきたら皆さん固定パーティ組んだり、依頼ごとに誰か誘ったりして上手い事やってることが大半ですよ」
書いてなかったらあまりそういうのに期待できないってことかな。
「なるほど・・・はい、これで書けましたよ」
名前と年齢だけだから一瞬や
「それでは少しお待ちを・・・はい、これに血を一滴垂らしてください」
そう言って針とカードを渡された。やっぱそういうのあるのね、こんなもんはさっさと済ますに限る。人差し指の先端に軽く針刺してカードに垂らすっと。
「はい、それで登録は完了しました。カードには登録した街の名前と自分の名前がしるされております。カードを失くした場合は再発行に銀貨3枚かかるのでご注意ください。後落ちているカードを拾った場合、極力ギルドに持って来てくださると助かりますのでよろしくお願いいたします」
「わかりました。色々とありがとうございました!」
挨拶をして安くていい宿を聞こうとしたとき。
「いえいえこちらとしても、真面目に聞いてくださり話しやすくてよかったですよ、まともに話聞かない人も多いですから。そういえば今日街についたばかりなんですよね、なら宿も何も決まってない状態ですか?」
おぉすげぇやっぱり気配りのできるイケメンか!
「そうなんですよ、手持ちの資金もあまりなくて、だから安くて安全な宿教えてほしいんです」
「それなら数日はギルドの空き部屋があるのでそこに泊まってもらっても大丈夫ですよ。食事とかは出ませんですけどね。その間に依頼こなして宿に移ってください。」
・・・驚いた、先を見透かされてるようなほど今の俺には完璧な条件だった。
「あぁ、なんでそういうのがあるか?ですか、田舎から冒険者になりに出てきて、手持ちの資金も無くその日の宿代の為に無理をしてケガや最悪死亡するって事例がいくつもありましてね、すこしでもそれを減らすためですよ」
なるほど納得。
「わかりました、それでは少しの間泊まらせてもらいます」
少し甘えさせてもらおう
「ではこちらについてきてください」
職員についていくと階段を上って二階の一部屋に案内された
「この一室を使ってください、手続きはこちらでやっておきますので、他に宿を見つけたら受付でそのことを言ってくだされば大丈夫です。それでは私はこれで失礼します」
綺麗な礼をして一階の受付へと戻っていった。
「いやぁ終始笑顔を絶やさないすげぇ人だったな、あれがプロか・・」
それにしてもギルド内で少しの間とはいえ泊まれるのはありがたいな、とりあえず軽くこなせそうな依頼を見繕って武器買う資金と宿代を集めないとな。この街のことも調べないとな。
ようやく冒険者としてのスタートラインに立つことができたのであった。
蒼髪ロングの丁寧なイケメン!
イケメンは正義!