初めての街までの道のり
町まで歩こうと意気込み、日が真上位にまで上がってきたころ・・
「ん~結構歩いたはずなのに進んでる気がしないな・・・」
それもそのはず、鑑定スキルで確認出来るものを調べるため珍しいものにスキルを使いつつゆっくり歩いているからである。
だがその結果としてはあまりよくなく、薬草以外が何も鑑定できないのだ。
「しっかし薬草以外は全部???になるからなぁ、おそらく他のものとか鑑定できるようになるには条件があるんだろ、とりあえず鑑定した薬草は引っこ抜いてもっとくか・・はぁ~・・」
使い続けると鑑定スキルが成長するとかモンスター倒したら成長するとか、まぁ何かしらあるんだろう・・
「けど今見れる効果内容はこれだけだもんなぁ・・・」
薬草・すりつぶして傷口に塗ると効く。
「まぁ見れんもんはどうしようもないし生活してる間に見れる内容とか種類も増えていくってことにしといて、暗くなる前にどんなとこでもいいから町にはいきたいからすすむとするか。モンスターとかであいたくもねぇし、丸腰やと軽く殺されそうだしな」
・・・完全にフラグである・・・
ふと思ったんだが、街についてもすぐに入れんのかな?
定番で言うと身分証明できるものとかギルド証とかいるんだよなぁ・・家で寝てて気付いたら何もなくここにいました!とか無理かな・・・変人として見られそうやしダメだな。
ん~やっぱそういうものがないこじんまりとした村から来ました、とかが無難かな。
まぁすぐ殺されるとかはないだろーし最悪でも牢屋にぶち込まれるとかやと思うから気にしてもしゃぁねぇな。武器とかももってないし大丈夫なはずや。
ある程度考えがまとまりそれから少し歩いたところに事件は起きた!
・・・ガサッ!!
「なんっ!」
草むらから出てきたのは何とも気持ち悪いドロドロとしたスライムであった。
某ゲームのようにしずく型の可愛らしい形では決してなかった。
「気持ち悪っ・・・スライムならもっと可愛い形しとけよっ!」
現代日本でいきていた者にとって言いたい一言だったのであろう・・・
だが大きい声を出したことにより、スライムが敵意むき出しでこっちにズルズルとちかずいてきだした!
それを見たユウは
「逃げねぇと・・ッ!やばい!足が震えてうごかねぇ!!」
つぶやきながらも下がろうとするが足が震えて動いてくれない!
初めてのモンスターとの接触で体が言うことをきいてくれないのである、これが自分が何かしらの武器を持っていたり、こいつが可愛い系のスライムならまたちがったのだろうが、現実は残酷な様子・・・
その間もスライムはズルズルとちかずいてきている。
スライムとの距離があと数メートルのとこでスライムがこちらに向かってとびかかってきた!!
「・・くそっ!」
間一髪横に体毎倒れてよけることができた!
「ふぅ、あぶねぇな」
飛びついてきたやつをよけたおかげで少し距離が開いた
倒れたお陰で体の緊張もほぐれてきて、少しずつ足も動くようになってきている。
「よしなんとか足も動くようになってきたし、少し落ち着いた。・・さてどうやってこいつを倒すか追い払うかするか、殴ったりするのは効果あるのかね?」
冷静になりつつある頭でかんがえるのであった!
ここにスライムとの死闘が今!始まろうとしている!!